映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

RUN/ラン (2020)

RUN/ラン(字幕版)

WOWOW公式サイトより抜粋

郊外の一軒家で暮らすクロエは生まれつき慢性の病気を患い、車いすでの生活を余儀なくされていた。だが、常に前向きで好奇心旺盛な彼女は地元大学への進学を望み、自立したいと願う。ある日、クロエは自分の体調や食事を管理し、進学の夢も後押ししてくれる母親ダイアンに対し、不信感を抱くようになる。クロエはダイアンが新しい薬と称して差し出す緑色のカプセルが、決して人間が服用してはいけない薬であることを突き止め……。

以下ネタバレあり


目次

 

実生活でも車いす

 
 
 
 
 
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主人公のクロエ・シャーマンを演じる女優キーラ・アレンは、実生活でも移動は車椅子だという。

 

Kathy Bates

映画館を抜け出し、薬局へ駆け込んだクロエは、薬剤師の女性に母が飲ませようとする薬が何なのか、質問をするシーン。
このシーンに登場した薬剤師の役名は、なんとキャシー・ベイツ

キャシー・ベイツといえば、アカデミー賞主演女優賞を受賞した映画「ミザリー」が一番に思い浮かぶ。
元看護士の女性が、大ファンの有名作家を献身的に介護するが、次第に狂気を帯びてくる…という内容。
ミザリー」へのオマージュだろう。

 

DERRY, MAINE

クロエが、母が庭仕事中に電話番号案内サービスに電話をすると、自動音声が、お調べする州と都市名として例にあげるのが「Derry. Maine」。

Wikipedia:Derry(Stephen King)

スティーブン・キングの作品にたびたび登場する架空の町の名前として有名。
こちらも、ホラーの帝王であるスティーブン・キング作品へのオマージュ。

 

Dog Pound Volunteer

母娘で映画館へ行くシーン。
店の前に駐車した車のバンパー部分にステッカーが貼られている。
見えずらいが、そのステッカーには、
“Dog Pound Volunteer 
 Who rescued who ?”
と書かれているという。
母親のダイアンが、どうやって犬の薬を入手したのかのヒントだったようだ。
 (Pound =動物収容所)

 

【ロケ地】映画館

Landmark Cinemas Garry Theatre
映画の中で上映していたのは「Fake News」と「The Breakout」。

 

【ロケ地】薬局

The Cheeky Leaf(ギフトショップ)
カナダ・マニトバ州

 

 
 
 
 
 
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ネタバレあらすじ

献身的な母
母親:ダイアン・シャーマン
娘 :クロエ・シャーマン
クロエは、生まれながらに様々な病気を患い、車椅子生活をしていた。
母は、献身的にクロエを介護、クロエはホームスクーリングで勉強をし、二階建ての家の中には自動昇降機も。
優秀なクロエは、大学進学を希望し、入学許可証が届くのを待ちわびていた。

緑の錠剤
ある日、クロエは買い物袋の中から、チョコレートを探している時に、偶然、母の名前が記載された緑色の錠剤を発見する。
不思議に思ったクロエが、母に質問すると、薬の容器に包んだ領収書だと答えるが、クロエは怪しみ、薬を飲まないことにする。
母がいない隙に、薬のボトルを確認すると、母の名が貼られたラベルの上に隠すように自分の名前のラベルが貼りつけられているのを確認する。

トリゴキシン
何の薬かを調べるため、夜中にインターネットで検索しようとするが、パソコンはネット接続出来ていない状況になっていた。
外部との連絡が電話しかないクロエは、見知らぬ家に電話をかけ、トリゴキシンが何の薬かたずねることに。
心臓の薬だが、薬の写真は皆赤い小さな錠剤だと聞かされる。
⇒緑の薬は、トリゴキシンではない。

薬局へ
薬局で薬について確認するしかないと考えたクロエは、映画館に行きたいと母親に頼み、トイレに行くふりをして、映画館の向かいにある薬局へ急ぐ。
自分以外の人の薬に関しては伝えられないという薬剤師を騙し、薬はリドカインという動物用の薬だと教えられ、人間が服用したら足が麻痺する可能性があると聞かされ、ショックを受け過呼吸になる。
その直後に母親が薬局へ駆けつけ、クロエを自宅へ連れて帰る。

部屋に監禁
クロエが目覚めると、外側から鍵が欠けられ、部屋に監禁状態になっていた。
クロエは屋根伝いに移動し、家から逃げ出そうとするが、自動昇降機の電源コードが切られていることに気づく。
階段から転倒したクロエは、軽傷を負うが、つま先が動いていることに気づく。
外に逃げ出したクロエは、郵便局員に助けを求めるが、母に気づかれてしまう。
郵便局員は、クロエの言葉を信じ、警察署へ連れて行こうとするが、ダイアンが彼に鎮静剤を注射し、クロエを自宅へ連れて行く。

地下室に監禁
クロエは、地下室の壁に車椅子が鎖でつながれ、地下室に監禁されていた。
地下室を調べると、大学の入学許可証や、クロエが幼い頃歩いている写真が出てくる。
その中に、生後2時間で亡くなったクロエという赤ちゃんの死亡診断書があり、病院から赤ちゃんを盗まれたという夫婦の新聞記事を発見する。
⇒クロエは、自分が、死んだ娘の代わりにダイアンが盗んだ赤ちゃんだと気付く。

自殺未遂
クロエは、ダイアンが自分を殺さないことに気づき、あえて有機リン酸塩を
ダイアンの目の前で飲みこむ。
クロエは、その後病院のベッドで目覚めるが、挿管されて動けない状態に。
ダイアンは、娘を退院させようと必死だが、医師は拒否。
その後、病室に忍び込んだダイアンは、クロエを車椅子に乗せ連れ去る。
看護師が、クロエがいないことに気づき、ベッドの上の“MOM”と書いたメモを発見し、母親についてクロエが訴えていたことに気づく。
すぐに病院のセキュリティに報告され、ダイアンは警備員に腕を撃たれ階段から落ちてしまう。

7年後
7年後、大人のクロエは母が入院する施設を訪ねていた。
移動には車椅子を利用しているが、杖を使い短い距離を歩けるようになっていた。
家族や仕事について笑顔で話すクロエ。
ダイアンは一言も話していないが、理解は出来ている様子。
帰り間際にクロエは、こう話す。

It’s good to see you, Mom.
But I think it’s time for me to go.
I love you, Mom.
Now open wide.
会いに来てよかった。
そろそろ帰るわ。
(口の中からビニールに包まれたリドカインのカプセルを取り出す。)
愛しているわ。
お薬の時間よ。(⇒リドカインを強引に飲ませるようだ。)

~おわり~

 

 

 
 
 
 
 
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ラストは、笑顔で現在の幸せな家族について語るクレアと、極端にやつれ怯えた表情のダイアンが対照的。
薬の件はゾッとしたが、誘拐され、薬漬けにされ足を麻痺させられたことへの復讐と考えると、致しかたない…とつい思ってしまった。

個人的には、クレアを助けようとした郵便局員さんのその後が気になります。

映画には関係ないが、足の筋肉を鍛えねば!と実感。筋トレ頑張ろう。