ロシアで絶大な人気を誇るラッパーのネイムが、ツアーでサンクトペテルブルクを訪問。彼の熱狂的ファンであるひとりの少女が、彼に一目会いたいとホテルまで押しかけたものの門前払いされ、絶望して自殺する騒ぎがあったのに続いて、今度はネイムが何者かに銃撃されるという事件が発生。マネジャーのティホンは、ネイムを身辺警護すべく、ボディガードを雇うことに。彼らの前に姿を見せたのは、クールな美女のサーシャだった。
以下ネタバレあり
目次
- リメイク作品
- 挿入歌 Нигатив(Nigativ)
- ロケ地 オープニング
- ロケ地:ロストラリナヤ・コロンナ
- ロケ地 マロ - コニュシェンニ・モスト橋
- ロケ地 ラストシーン
- ネタバレあらすじ
- 感想
リメイク作品
1992年に大ヒットしたハリウッド映画「ボディガード」(The Bodyguard)のリメイク作品。
映画で使われたホイットニー・ヒューストンが歌う挿入歌は、その年のあらゆる音楽賞を総なめし、デイヴィッド・フォスターの編曲したサントラ盤は、全世界で4,200万枚も売り上げたと言われている。
世界的にも大ヒットした作品のリメイクゆえ、ハードルは高い。見比べないで観てほしい。
ただ、オリジナル作品を観ていない人は、楽しめると思う。
挿入歌 Нигатив(Nigativ)
挿入歌はロシアの有名ラッパーНигати́в(ネガティブ)の楽曲が使われていました。
この動画も映画の挿入歌として使われています。
ロケ地 オープニング
ブラゴヴェシェンスキー・モスト橋(Благовещенский мост)
映画オープニングは、サンクトペテルブルグのブラゴヴェシェンスキー・モスト橋からの空撮からスタートする。
主人公が、川沿いを走るシーンが続く。
ロケ地:ロストラリナヤ・コロンナ
Ростральная Колонна У Биржевого
オープニングシーンで、主人公のサーシャは、サンクトペテルブルグの観光名所を走っていく。映画中盤、夜のシーンでも撮影に使われていた。(フードトラック)
ポセイドンの赤い塔は、古くから灯台として使われていたもの。キス・ピラー(キスの柱)というロマンチックな別名もある。
ロケ地 マロ - コニュシェンニ・モスト橋
Мало - Конюшенный мост
自殺したと報道された少女への追悼メッセージを録画するために訪れた橋。
ロケ地 ラストシーン
ビルジェヴォイ・スクヴェル Биржевой сквер(公園)
ラストで、サーシャが犬を散歩するシーン。
上記で紹介したロストラリナヤ・コロンナのすぐそば。
ネタバレあらすじ
ネイム
ロシアで絶大な人気を誇るラッパー
サーシャ
ネイムの身辺警護として雇われた女性ボディガード。
自殺騒動
ネイムの熱狂的なファンの少女(ソーニャ)が、ネイムに一目会いたいとホテルに押しかけるが門前払いされる。
夜、自宅の屋根の上にいたところ、誤って足を滑らせ、落下し死亡するが、持っていたメモから、ネイムに会えず絶望して自殺したと報道されてしまう。
ホテル前での銃撃
ネイムは、ホテル前で何者かに銃撃される。
マネジャーのティホンは、ネイムを身辺警護すべく、ボディガードを雇い、サーシャという女性ボディガードが、ネイムを警護することに。
ライブ中の襲撃
ライブ中、突然舞台に2人の女性が現れ、ラップは女性蔑視していると騒ぎだす。
マネージャーは宣伝になると、サーシャを止め、様子を見守るが、ネイムが突然謎の液体を顔にかけられ、会場を急いで立ち去る。
殺害依頼
ネイムの恋人が怪しいと睨んだサーシャがローラを問い詰めると、ネイムとの関係に悩んだ恋人が、バーテンダーのデニスという男に殺害依頼していたことが判明。
しかし、デニスという男は、報酬代わりにと受け取った指輪は売ったが、殺害しようとは考えていなかった。
無断外出
ネイムは、サーシャがいない間、無断でホテルから外出するが、すぐにサーシャに見つかってしまう。帰り道、2人で軽食を取りながら、語り合う。
サーシャは、新曲を書けばよいとネイムにアドバイスし、二人の距離が少し縮まる。
寄り道
ネイムは、マネージャーのスケジュールを無視し、インタビューの仕事の前に、寄り道をして、サーシャを静かな海辺へ連れて行く。ホテルに帰った2人は、関係を持ってしまう。
マネージャーとの関係
マネージャーのティホンは、金遣いが荒く、スケジュールを無視し、自由に動くネイムに怒っていた。頭を冷やせと注意するが、ネイムからティホン単独の仕事は何故儲からないのか?と聞かれてしまう。
爆発事故
ネイムの恋人ローラが、ネイムの部屋を訪れ、殺人依頼について謝罪する。
ネイム宛の届け物をローラが受け取るが、開けた瞬間爆発し、ローラは死亡。
ソーニャの兄
サーシャは、ネイムのファンだったソーニャの自宅を訪れる。
ソーニャの母親は、現実を受け止められずにソーニャが生きているように話していた。
母親から、ソーニャの兄が狙撃手だと聞かされる。⇒犯人はソーニャの兄?
ライブ会場
ライブ会場で、ソーニャの兄を見つけたサーシャは、彼を捕まえるが、彼はローラを殺した犯人ではなかった。
サーシャは、真犯人がマネージャーのティホンだと確信。
ネイムを会場から連れ出した瞬間に、ネイムが銃撃される。
ネイムは、サーシャに向かい「すべては変えられる。」と言い、意識を失う。
その後の警察の捜査で、黒幕がやはりティホンだったことが判明する。
ラスト
サーシャは、犬の散歩で川沿いを歩いていた。
そこにネイムが現れ、サーシャはネイムと再会する。
~おわり~
感想
ロシア版「ボディガード」は、男女が入れ替わってのW主演。
細かくツッコミたくなるシーンは色々ありますが、個人的には美しいサンクトペテルブルグの風景が楽しめて良かったです。
映画を観終わり、ラッパーではなく、歌で泣かせにくるという演出だったら、また少し違ったのではと思いました。
ハリウッド版「ボディガード」を観ていない方はぜひ。
でも、全般的に内容が薄いです。