イタリアに旅行に来たカップル、ウィルとロザリンドは深く愛し合う仲。8カ月後、彼らは8歳である双子の娘2人とロンドンの新居で暮らしていた。だがロザリンドはウィルの息子を出産した後、子ども3人を連れて失踪してしまう。ウィルはロザリンドたちを捜すうち、フランスのノルマンディーにある、ロザリンドの親戚の家にたどり着くが、そこで衝撃的な出来事が起きたことを知る。ロザリンドはなぜ失踪し、なぜ悲劇は起きたのか。
以下ネタバレ注意
原作
イギリスの小説家、リサ・セイント・オービン・デ・テランによる1986年の同名小説。
ロケ地
沈黙の入り江
Baia del Silenzio
イタリアのセストリ・レバンテにある湾。
イタリアで最も美しいビーチ10選に選ばれている。
失踪したロザリンドたちを見つけた場所
Howick(イギリス)
映画ではフランスの設定だったが、撮影はイギリスのホウィックで。
ロンドンの街のシーン
夫ウィルが、ロザリンドに詰め寄った後、街をさまよう(車)シーン。
あらすじ(後半途中まで)
ロザリンドとウィル
夫:ウィル(デザイン会社勤務)
妻:ロザリンド(著名なアーティスト)
娘:双子の娘
ロンドン在住
ロザリンドは双子を妊娠し、家族は幸せな日々を送っていたが、ロザリンドが新居のベランダから落下し、双子の1人が死産となってしまう。
精神的に不安定なロザリンドのため、ウィルは赤ちゃんは最初から1人だったと言い張る。退院後も、ロザリンドは精神的に不安定な状態が続いていた。
失踪
ある日、ロザリンドと子供達、乳母キャンディら5人が突然失踪してしまう。
部屋には“LIAR”(嘘つき)と書かれた文字が残されていた。
ウィルは、失踪の原因がフランスから届いたスーツケースが関係しているのではないかと疑う。ウィルは、ロザリンド達を必死に探しはじめる。
ノルマンディ
ロザリンド達は、ノルマンディーにある彼女の亡き叔父(写真家)の家で暮らしていた。
双子の娘たちが乳母車を押していたが、ウィルは、アマデオが死んでいることに気づきショックを受ける。
荒れ果てた家の中でロザリンドを発見するが、ロザリンドはトラウマが原因なのか精神的に不安定で会話が出来ない状態。乳母キャンディはいなくなっていた。
ロザリンドのために
ウィルは、警察に連絡しようとするが、ロザリンドが殺人罪で逮捕される可能性を考え、アマデオの死を隠蔽しようと決める。真夜中に1人で遺体を埋葬し、証拠の品を燃やしてしまう。
その後、ロザリンドをスイスの診療所へ入院させる。
ロザリンドの継父ミルトン(画商)は、ロザリンドのためだと言い、子供の死を“交通事故”として処理してしまう。ウィルは、渋々その提案を受け入れる。
ロザリンドの母ビビアンから、彼女が精神的に不安定になったのは、14歳の時のレイプ事件が関係していると聞かされる。
妻の秘密
ロザリンドは回復し、退院し帰宅するも、ウィルは今までの普通の生活に戻れずにいた。ロザリンドの過去や謎を解き明かそうと必死になり、夫婦関係は悪化、ロザリンドはさらに精神的に不安定になり、ミルトンの家に避難することになる。
レイプ事件の真実
ウィルは、乳母だったキャンディを見つけ、息子が死んだ日に何があったのかを知る。
また、秘密の鍵を握るピエール・ローランの正体が判明し、ウィルはミルトンのもとへ向かう…。
(この後は、映画をご覧ください。)
ひとこと
無茶な設定が多く、サスペンスの部分がぼやけ、面白さが半減した。
まず、何故ウィルは、双子のうちの1人が死産したことを正直に伝えなかったのか?
また、双子の姉妹が、死んだ赤ちゃんを乗せた乳母車を海岸で拾ったもので埋めて運んでいるというゴシックホラーな展開に戸惑った。あの歳の少女たちが、赤ちゃんの死を理解出来ないとは思えない。精神的に幼いということなのか?
前半のアンティーク銃のコレクションシーン。匂わせにもほどがある。
美しきオルガ・キュリレンコをただただ堪能してください。