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映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

ファイナル・インパクト Мира MIRA (2022)

WOWOWより抜粋

宇宙から地球に小惑星が接近し、流星群が観測されると思われる。陸上競技が得意な少女レーラの両親は離婚し、彼女は母親やその再婚相手とその連れ子である弟エゴールと暮らしていたが、幼い頃のある事故によって火がトラウマになっていた。一方、レーラの本来の父親アラボフは宇宙ステーション“ミラ”に滞在していたが、予想以上に大きかった流星群はステーションを破壊し、レーラがいる町に降り注いで大惨事が起きてしまい……。

以下ネタバレ注意

 

ロケ地

冒頭の橋のシーン

ゾロトイ・モスト Золотой мост
映画冒頭、主人公レーラの家族が車で移動中、フロントガラスに小石(隕石)がぶつかるシーン。ロシアのウラジオストクにある有名な斜張橋

 

弟の誕生日パーティー会場から去るシーン

ナベレジュナヤ・ツェサレヴィチャ Набережная Цесаревича
レーラが、弟の誕生日パーティーの会場から飛び出し、母が追いかけてくるシーン。
横浜の赤レンガ倉庫に似た建物がある、観光名所。

 

眺めの良いビル

アルカダ・アルト Аркада Арт
ミーシャに連れられ行った眺めの良いビル。
建設中のビルを1日だけ撮影に使ったと上記instagramで紹介されていた。

 

 



あらすじネタバレ

15歳のレーラ
15歳のレーラは、両親が離婚し母に引き取られ、母のスヴェトラーナと継父ボリス、弟のエゴールと4人で暮らしていたが、新しい家族に心を開けずにいた。
レーラが住むウラジオストクの住民らは、近々、地球に接近する小惑星の流星群が見られることを楽しみにしていた。
その日、レーラは陸上競技大会に出場し先頭を走っていたが、ゴール直前で、友人のミーシャが持つ発煙筒の炎を見てパニックになり、失格となる。
レーラは、6年前にエレベーターの事故で、左腕全体に火傷と傷跡が残るほどのひどい火傷を負い、それ以来、炎を見るとパニックになってしまう。

父アラボフ
レーラの実の父親アラボフは、 MIR-A(ミラ)宇宙ステーションにて6年間も滞在する宇宙飛行士。
フライトエンジニアであるアラボフは、遠隔ハッキング機能を備えた極秘ポイスク(ロシアの小型研究モジュール)を使用し、宇宙からレーラの行動を監視していた。

隕石群の衝突
隕石群は地球を直撃しないと公表していたが、科学者のゲンナジーは管制センターにいる司令官に、データの間違いを指摘。隕石群が地球に落下する可能性を考え、沿海州ハバロフスク地方等の住民の避難の必要性を訴えるが、受け入れてもらえなかった。

小惑星観察
夕方、レーラは友人ミーシャと会い、美しい景色が望めるビルに連れて行ってもらう。帰宅後、レーラは弟のイゴールに双眼鏡を渡し、ミーシャと行ったビルの場所を教え、そこから流星群が綺麗に観られるはずだと話す。

隕石直撃
宇宙ステーションでは、小惑星のデータを再調査し、隕石の幅が予想値よりもはるかに大きいことが判明する。彼らがいる宇宙ステーションも、隕石に衝突する可能性が浮上する。
さらに、ロシア・ウラジオストク周辺から日本にかけ、隕石が直撃することが判明。
アラボフは、娘レーラに連絡を取り避難するよう告げるが、その直後、流星群が宇宙ステーションの一部を破壊した。

街の混乱
自宅にいたレーラは、隕石によって崩壊していく建物から慌てて逃げだすが、老夫婦が乗った車にはねられてしまう。老夫婦は、レーラを後部座席に乗せ、崩壊していく街から遠ざかろうと走り出す。車はショッピングセンターの駐車場に止まるが、すぐに周囲の建物も倒壊していく。

隕石による影響
流星群が通り過ぎた後、アラボフは自分以外、宇宙ステーションにいた全員が死亡したことに気づく。
地球では、オーストラリアとニュージーランドからロシア極東、日本まで影響があり、被害の多くは隕石よりも、津波が原因の災害だったことが判明する。
廃墟と化したウラジオストクでは、救出活動が進められていた。
アラボフは、隕石の影響を受け、3時間以内に大気圏に突入する危険のある宇宙ステーションから脱出するよう命令を受ける。

テディベアのベビーモニター
アラボフは、レーラと連絡を取るため、テディベアのベビーモニターを利用する。母がいるルースキー島に避難している子供達の中にエゴールがいないと知ったレーラは、エゴールは自分が教えたビルにいると考え、弟の救出に向かう。
レーラはエゴールを救出するが、建物の崩壊でベビーモニター落とし、父と連絡が取れなくなってしまう。

必死の救出
ベビーモニターでの連絡が出来なくなるが、レーラとエゴールを救出するために、アラボフは様々なデバイスに接続をし、2人を助けようとする。
車のクラクションを次々と鳴らし2人を誘導し、さらに照明器具や空気で膨らむ人形まで使い、2人は橋のそばの病院に到着する。
安心した瞬間、強烈な爆発音が響き、イゴールはその衝撃波で吹き飛ばされてしまう。
イゴールを助けるため、レーラは、ルースキー島行きのヘリコプターに乗せてもらおうとするが、満員だと海兵隊員に断られてしまう。
その瞬間、ヘリコプターからミーシャが飛び降り、エゴールだけヘリに乗ることが出来た。

タンカーの爆発の危険
先程の爆発は、タンカーの爆発だと判明する。
タンカーは、さらなる爆破の可能性があるため、アラボフはタンカーとの接続を試みるが、消火システムが旧式のため、遠隔接続が出来ない状況だった。
アラボフは、ミーシャに電話をし、2人とも出来るだけ遠くに逃げるよう指示する。
しかし、レーラはミーシャの携帯を海に投げ、タンカーに向かおうとする。
別れた妻に電話をしたアラボフは、6年前も今も娘を助けられない臆病者だと話すが、彼女は「あなたを信じている。」と言い、レーラを助けてほしいと話す。

タンカーへ
ボートを見つけたレーラは、ミーシャと2人でタンカーへ向かう。
ミーシャは爆竹で遊んでいた時の事故で手を失っていたが、彼は自分の手もレーラの火傷の痕も醜くなく、むしろ自慢(誇り)だと話す。
タンカーに到着した2人は、懐中電灯を見つけ、消火システムの制御盤へ向かうが、2人が向かおうとしている場所は火につつまれていた。さらに、機関室にあった消火システムのリモコンの故障が判明。消火システムは手動でしか起動しないことがわかる。

爆破阻止
アラボフは、レーラとの連絡を取るため、自力でポイスク・モジュールの電力を回復させ、無事にレーラと連絡が取れるようになる。
アラボフはレーラに、宇宙ステーションが大気圏突入で燃え尽きると正直に伝え、娘に別れを告げる。そして、消火システムを動かすために、レーラが炎の中を通り抜ける方法を教える。レーラを励まし、落ちつかせるために歌を歌う。レーラは、手を差し伸べる父についていく想像をしながら進み、消火システムを作動することに成功する。
アラボフは、別れた妻とレーラと3人で撮った写真を見つめながら、最期の瞬間を迎える。レーラはミーシャとともに、タンカーから助け出される。

ラスト
レーラは病院に運ばれ、母親と無事再開する。さらに継父と弟とも再会し、2人へのわだかまりが消える。
その後、レーラは新しく誕生した家族と両親、イゴールとミーシャと共に海にいた。
レーラは、火傷のあとをかくさず、笑顔で楽しんでいた。
~おわり~

 

 

ひとこと

WOWOWでのロシア映画をいつも楽しみにしていたが、最近はあまり放送されず残念がっていた。久々に観ることが出来、とても嬉しかった。
戦争や暗殺等、色々な思いはあるが、今もロシア映画を応援している。
今回は、ロシアらしく宇宙ステーションがからんだ、SFパニック映画。
宇宙から地球上の娘を監視していた父が、災害時に宇宙から娘を助けていくという、奇想天外な設定が面白かった。
隕石が、映画の舞台であるウラジオストク以上に日本全域に落下しているという設定で怒ったけど!