元CIAエージェントのロバートはある目的のため、イタリアのシチリア島にあるワイナリーに乗り込むが、そこでマフィアの一員に撃たれて重傷を負う。イタリア本土に渡ったロバートはある地方の町で心優しき人々に救われて静養をしつつ、危険な生活から足を洗うことを意識するように。一方、CIAのエマはロバートから連絡を受けて現地へ。ロバートはある陰謀で暗躍する、マフィア兄弟の一味と決死の戦いを繰り広げることに……。
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以下ロケ地など
久々の共演
ロバート・マッコールを演じたデンゼル・ワシントンとエマ・コリンズを演じたダコタ・ファニングの久々の共演作。
2004年「マイ・ボディガード(MAN ON FIRE)」から約20年。当時、ダコタさんは10歳!二人とも第一線で活躍し続けているのが凄い。
Vienna Inn
imdb等、複数のサイトでトリビアネタとして紹介されていたのが、デヴィッド・デンマン演じるCIAのフランク・コンロイがかぶっていたキャップが、実在の店のものだということ。
CIA本部があるバージニア州ラングレーに近い、バージニア州ウィーンにあるお店で、お店の公式Facebookでも紹介されていました。
ロケ地
ロバートがたどり着いた町
イタリア・アトラーニ
映画に登場する小さな町の広場もこの町にある。
医師エンゾ・アリシオの家から見える教会
Santuario Santa Maria del Bando
エンゾの家の玄関から見える岸壁に建つ教会。
町の広場
映画で度々登場する町の広場。
階段上の時計も映っていた。
魚屋
アンジェロの魚屋
マルコに場所代を支払わなかったため、店に火を付けられる。
広場の奥にある店。(現在は閉業中の店舗のよう)
映画セット紹介動画
イタリア・アトラーニのロケ地が紹介されている動画です。
ねたばれあらすじ
シチリア島のワイナリー
ロバート・マッコールは、サイバー犯罪で奪われた金を取り戻すため、マフィアのロレンゾ・ビターレのワイナリーを襲撃し、ロレンゾと手下ら全員殺害する。
しかし、ワイナリーを立ち去る際、ビターレの孫に背中を撃たれてしまう。
イタリア・アマルフィ
ロバートは自殺をしようと考えるが、銃が弾切れになっており、フェリーでイタリア本土へ戻る。
アマルフィ海岸を運転中、体調が悪化したロバートは車を止め、意識を失う。
イタリア・アルタモンテ
ロバートは、カラビニエリ(国家憲兵)であるジオ・ボヌッチに発見され、小さな町アルタモンテの医師エンゾ・アリシオの治療を受け、回復していく。
あたたかい町の人々と触れ合ううちに、ロバートは心も癒されていく。
CIA捜査官 エマ・コリンズ
ロバートは、シチリア島のワイナリーに関し、CIA捜査官のエマ・コリンズに匿名で密告する。
コリンズとCIA工作員らは、ワイナリーの物置からフェネチリンの錠剤が入った袋と数百万ドルの現金を発見し、ワイナリーに見せかけた違法麻薬取引拠点だと判明する。
エマは、密告した人物を追い、アルタモンテにたどり着く。
犯罪組織カモッラ
ナポリを拠点とする犯罪組織カモッラの首領ヴィンセント・クアランタは、リゾート開発のためにアルタモンテを乗っ取ろうと、住人らに嫌がらせを続けていた。
ある日ロバートは、カモッラの幹部であるマルコ・クアランタが、魚屋の店主アンジェロにみかじめ料を支払うよう脅迫しているのを耳にする。
体調が良くなったロバートは、アルタモンテを去ろうとするが、カモッラがアンジェロの店を全焼させるのを目にし、町に留まることにする。
ロバートを追い、CIA捜査官のエマ・コリンズも町に現れ、ロバートと接触し、彼からシチリアのマフィアに関するアドバイスをもらうようになる。
ジオへの脅迫
カラビニエリのジオ・ボヌッチは、監視カメラ映像からアンジェロの店に火を放った犯人らの車のナンバーを確認し、イタリア中央警察に捜査を依頼する。
それを知ったマルコ・クアランタは、手下を連れジオの家に押し入り、妻と娘の目の前で殴られ脅迫される。
さらに、ジオが家族3人で食事をしていたレストランにマルコらが現れ、大勢の客がいる前でボートを用意するよう命令する。偶然居合わせたロバートは、マルコを瞬時に押さえつけ、マルコに静かに店から出ていくよう命令する。
マルコの死
店から出たマルコは、手下らと共にロバートを殺そうと待ち構える。
しかし、手下らは次々に殺され、マルコもロバートに刺殺される。
弟マルコを殺害され激怒するヴィセント・クアランタは、ナポリの警察署長を呼び出すが逆に罵られ手首を切断、殺害犯をすぐに探し出すよう脅迫する。
シチリア・マフィアに関し、ナポリで捜査をしていたエマ・コリンズもカロッラに狙われ、車の爆弾を仕掛けられるが、ロバートから警告を受け、生き残る。
住民らに脅迫
弟マルコ殺害犯がいまだ見つからず、ヴィンセントはジオを人質に取り、住民らにマルコを殺した人物を差し出すよう脅迫する。
ジオが耳を撃たれた後、ロバートが姿を現し、自分を殺せとヴィンセントに迫る。
ヴィンセントがロバートに銃を向けると、住民の1人が発砲。住民らは一斉にヴィンセントと手下の様子を携帯電話で録画しはじめる。
ヴィンセントは、また戻ってくると言い、町が戦場跡になるぞと警告する。
ヴィンセント宅
ヴィンセントが町への襲撃を計画していた前日の夜、ロバートはヴィンセントの家に1人で向かう。
ヴィンセントらは、ロバートについて調べるも、いまだ素性がわからないままだった。
ロバートは、次々にヴィンセントの部下たちを殺害し、ヴィンセントを縛りあげ、致死量の薬物を服用させた後、ヴィンセントを解放し死ぬのと見届ける。
ワイナリー襲撃の目的
ロバートは、入院中のエマ・コリンズを訪ね、シチリア島のワイナリー襲撃の目的を説明する。
グレッグ・ダイヤ―というレンガ職人の年金が、ハッキングによって一瞬で失われたと説明する。そのサイバー犯を追って、ロバートはあのワイナリーにたどり着いたことが判明する。金庫には大金が保管されていたが、ロバートはダイヤ―氏が43年間働いて得た年金36万6400ドルだけ奪って来たと説明し、エマ・コリンズから返金してもらいたいと頼んで病室を去る。
ダイヤ―氏とは面識はなく、一度リフトに乗せただけだと説明する。
ラスト
エマ・コリンズは、ボストンに住むダイヤ―氏を訪ね、ロバートから託されたお金を渡す。ダイヤ―氏は、お金を失い、家を売り払う直前だった。
コリンズはCIA本部に戻り、今回の件が評価され、昇進することになる。
彼女の職場に「母上は誇りに思うだろう」というメモとともに、ロバートから手帳が届く。彼女のデスクには、母スーザン・プラマーとの写真が飾られていた。
アルタモンテでは、地元のサッカーチームの勝利を祝う様子が映し出され、ロバートがその後もアルタモンテにいることが判明する。
~おわり~
結末に関するトリビア
スーザン・プラマー
ラストで、CIA捜査官エマ・コリンズが、スーザン・プラマーの娘だと判明する。
メリッサ・レオが演じるスーザン・プラマーは、アメリカ国防情報局(DIA)時代の元同僚で、親友。
1作目では、ロバートに情報提供をしていた。
2作目で、スーザンは殺害され、その犯人をロバートが探し出すという展開だった。
グレッグ・ダイヤ―氏との関係
映画のラストに突然登場した、グレッグ・ダイアー氏の名前。
ボストン在住の元レンガ職人で、43年間働いて得た年金をサイバー犯罪により一瞬で失ったという。
ロバートはそのサイバー犯罪を追って、シチリア島にたどり着いたと説明する。
彼は、シチリアのワイナリーの金庫から、ダイア―氏が失った年金分だけ持ち帰っており、それをエマ・コリンズに託していた。
シリーズの1,2でも、ダイア―氏は登場していないと思ったが、彼の自宅が映った瞬間、理由が判明した。
彼は、かつてロバートが住んでいた家の1階の住民だった。
第1作目でこの家が映っている。
リフトに乗せたという説明は、ロバートが2作目で就いていた仕事から。
ひとこと
デンゼル・ワシントンのファンとして、WOWOWでの放送をとても楽しみに待っていた。ファイナルとあるが、デンゼルがOKをすれば続編もといった話もあるようだ。
シリーズものは仕方がないのだが、やはり第1作目が一番面白い。
だが、ダコタ・ファニングとの久々の共演や、ラストの伏線回収など楽しめる部分も多い。さらに、ロケ地好きには嬉しい風光明媚なイタリアでの撮影!
一般的な作品への評価は、6~7/10程度のようですが、とても楽しめました。