映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

ホワイト・プリンセス First Daughter (2004) 

ホワイト・プリンセス (字幕版)

引用:Wikipedia
アメリカ大統領の娘、サマンサはすくすくと成長し、今は大学生。彼女は学園での生活の際も自分にまとわりついてくるシークレット・サービスが鬱陶しく感じるようになり、自分からシークレット・サービスを引き離してほしいと頼み、大統領はその要求を仕方なく受け入れた。それでもなお彼女の身が心配な大統領はサマンサには内緒で若いシークレット・サービスを大学に忍ばせた。

以下

 

低評価(に反論)

インターネットの映画情報サイト(Rotten Tomatoesやimdbなど)を確認する限り、この作品の評価はかなり低く、3~5/10☆程度となっている。
ほぼ同じ設定の映画「Chasing Liberty」が、本作より8か月前に公開されたのも、偶然とはいえタイミングが悪かった。
海外のサイトに多く使われていた言葉は、“陳腐”。日本人の私にはわからない、米国民ならではのイラっとするポイントがあるのかもしれない。
個人的には異国のお姫さまが主人公のファンタジー作品として、じゅうぶん楽しめた。
残虐なシーンもエロティックなシーンも無く安心して楽しめる、乙女ちっくな作品としてあえて評価したい。
「りぼん」で乙女チックラブコメを楽しんだ世代の方に理解してもらえるかも。

 

ヴェラ・ウォン

サマンサが舞踏会で着ているドレスは、全てヴェラ・ウォンが手掛けたという。
ヴェラ・ウォン本人も映画に出演し、舞踏会へ出席するサマンサに直接ドレスを渡すというシーンがあった。
個人的にはやはりラストの紫のドレスが一番すてきだった。
ケイティ・ホームズの美しさが際立つ、どれも素敵なドレスだった。

ロケ地

冒頭階段のシーン

ハンティントン・ライブラリー
The Huntington Library, Art Museum, and Botanical Gardens
映画冒頭の、外階段のシーン。外観のみの撮影。
内部は、別の場所での撮影。

 

ロビーの階段を降りるシーン

ロサンゼルス・シアター Los Angeles Theatre
映画冒頭、サマンサがバロック式の美しい階段を降りるシーンは、こちらの劇場での撮影。
上記、劇場紹介動画0:38あたりで、映画で映る階段を確認出来る。

 

大学の寮(外観)

UCLA Kerckhoff Hall
サマンサの大学の寮の入り口。

ジェームズに声をかけるシーン

UCLA ロイス・ホール(Royce Hall)
授業中にフォローしてくれたジェームズに声をかけ、お礼を言うシーン。

 

ウォータースライドのシーン

UCLA Janss Steps
ウォータースライド(Freshman Knight Slide)のシーン。
滑った後、サマンサとジェームズがこの階段を駆け上がっていた。

 

変装をしてピザを食べるシーン

Zito's Pizza
店は中庭のようになっている場所にある。
サマンサは、パパラッチから逃げるため、変装して大学の寮から逃走。
ジェームズとピザを食べ、良い雰囲気に。

 

映画館

Son Light Christian Center
元々は映画館だったが、現在は教会になっている。
サマンサとジェームズが逃げ込んだ映画館。

 

遊園地

Pacific Park on the Santa Monica Pier
ジェームズとデートした遊園地のシーン。

 




ネタバレあらすじ

サマンサ・マッケンジー

サマンサは、アメリカ合衆国大統領のジョン・マッケンジーの一人娘。
産まれた瞬間からサマンサは、常に世間の注目を集め、高校までホワイトハウスで過ごしていた。どこに行くのもシークレット・サービスが同行し、プライバシーなどない生活を送っていた。
普通の生活に憧れるサマンサは、ワシントンから離れたカリフォルニアの大学に進学することを選ぶ。

 

大学生活スタート

大学初日から、大統領の娘として大々的に歓迎されてしまうサマンサ。
寮のルームメイトには、父の支持者の娘ミア・トンプソンが選ばれていた。
初対面ではぶつかったサマンサとミアだったが、次第に親しくなっていく。
プールパーティに誘われたサマンサは、ミアとともに参加するが、水鉄砲を持った男子学生をSPが取り押さえ、サマンサを車に押し込み、その場から避難させてしまう。


ジェームズ・ランサム

サマンサは、父親にSPの数を4人から2人に減らしてほしいと懇願し、父は渋々同意。
同じころサマンサは、寮長のジェームズ・ランサムと出会う。
ジェームズは、サマンサをパパラッチから遠ざけ、サマンサに外食や遊園地など、体験させてくれ、サマンサはジェームズに恋していく。
サマンサは彼に、両親やSP無しで、1人で古いフォルクスワーゲンに乗って大学に行くのが夢だと語る。

 

ワシントンでの舞踏会

サマンサは、ジェームズやミアにお礼も兼ねて、ワシントンでの舞踏会に出席してもらう計画を立てる。専用機で2人とワシントンに飛び、ドレスアップして舞踏会に向かう。舞踏会では、ジェームズとダンスを踊り、幸せな気持ちで会場を出ようとしたサマンサだったが、抗議活動や車の衝突事故が起こり、ジェームズに抱きかかえられたサマンサは、SPが用意した車にすばやく乗り込むが、そこでジェームズが実は覆面エージェントだったことに気づく。

荒れるサマンサ

サムは、ジェームズに裏切られたとショックを受け、ジェームズに嫉妬させようと、デートで泥酔したりと荒れた行動を取り、タブロイド紙に大きく掲載されることが続く。
サマンサは選挙活動の応援のために家に戻り、ジェームズはエージェントとしてふさわしくないと懲戒処分を受けてしまう。
サマンサは、ジェームズのキャリアを台無しにしないでほしいと、父に懇願する。

 

ラスト

大統領は無事再選され、就任舞踏会で父娘でダンスをすることに。
SPに復帰したジェームズに気づいたサマンサは、彼とダンスをした後、彼から車のキーを手渡される。
サマンサは、舞踏会の外に置かれた古いフォルクスワーゲンを見つけ、1人で運転をして大学に戻り、長年の夢をかなえる。
春には、またジェームズと再会出来るだろう。
~おわり~

 

 

ひとこと

20年前の作品だが、少女漫画の王道のような設定と展開で、楽しく観終えた。
上記で紹介したように、評価が低い作品だが、いまでもきっと気に入る女性がいるはず。
たまにはこんなホッとする作品が観たい。
ド派手過ぎて頭も目もついていけない時がある。