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THE BAY ~不吉な波音~ S5 全6話

引用:WOWOW
海辺の町モーカムにある西ランカシャー警察署。家族サポート官でもある刑事ジェンは父親を亡くしたばかりだがそんな中、絞殺された若い女性の遺体が見つかる。遺体の身元は大学院生ハナと判明。ハナはシェアハウスで友達と住んでいたが、実家には母親ジュリー、祖父トミー、弟ブラッドリー、ジュリーの夫クレイグがいて、ハナがかつて自殺未遂をしたこと、彼女にカルという恋人がいたこと、父親スティーヴは家庭内暴力で通報されていたことが分かる。クラーク刑事はカルを訪ねるが、自宅は留守だった。やがてハナとカルの間に問題があったと判明。警察はカルの行方を捜そうと公開捜査に踏み切るが、カルは瀕死の状態で見つかる。

以下、ネタバレあり。

 

ロケ地

舞台になった湾(THE BAY)

モーカム湾 Morecambe Bay
THE BAYの舞台である湾は、イギリス・モーカム湾。
今回も、この近辺での撮影。

警察署外観

Morecambe Police Station
実際の警察署の外観がドラマでそのまま使用されている。

 

死体発見現場

Glasson Basin Lock

 

カルが発見された場所

遠くにヘイシャム原子力発電所が見える。
車は丘の上で発見され、カルは崖下で発見される。

 

 

各話進行状況(ネタバレ注意)

第1話 喪失

事件:ハナ・ドーソン殺害事件
・ハナは、大学生。遺体は、運河で発見される。
・恋人のカル・オニールも行方不明。カルと喧嘩をしていたという証言あり。
・ハナは、過去に自傷行為をし、セラピーを受けていた。
・カルの車が発見され、その後、崖下で意識不明のカルが発見される。

個人的な出来事
・ジェンの父が亡くなり、忌引き休暇を取ったばかりだが、すぐに仕事に戻る。
・ジェンの母は、ジェンを心配し、家に押しかけ滞在する。
・ジェンのチームは人手不足のため、ルー・マクラーレン刑事が協力することに。
・ジェンも夫クリスも仕事が多忙のため、寝不足の日々で、関係も悪化。

第2話 軋轢

捜査
・カルの車の周りに、カル以外の2人の靴跡が発見される。殺害犯は2人。
・暴行された後、引きずられ、崖下に落とされたことが判明。
・ハナのセラピストの証言
 「薬を飲んでいた。」「義父クレイグを嫌っていた。」
・ハナの実父の靴に泥⇒カル殺害犯の可能性で逮捕⇒現場の泥と一致せず、釈放。
・義父クレイグが事件当夜、車で外出していたことが判明。⇒嘘をついている。

第3話 不信

・ハナの義父クレイグは、仕事以外で収入を得ていた。
・ハナの祖父トミーは、クレイグの副業が悪い事だと薄々気づいていた。
・義父クレイグの外出は、鍵を届けるためのもので、ウラも取れる。
・ハナの遺体とカルの体から、化学物質TBP(リン酸トリブチル)が検出される。

・ハナの大学で追悼集会が行われるが、抗議活動が起こり、警察が急遽中止に。
・警察と揉み合いになった学生が逮捕され、カレンが止めに入るが腕に怪我を負う。
・その後、カレンに妨害されたと警官がカレンに抗議し、謝罪を要求される。
・TBPが検出され、被害者らがハナの兄の職場の原発に行った可能性が浮上。
・ジェンの息子とBFは、大学進学により、関係が悪化する。

 

第4話 焦燥

原子力発電所に関する調査
・ブラッドリー:ハナの兄 原子力発電所勤務⇒TBPは原発で?
・マニングは、原子力発電所での捜査を少々強引にスタート。⇒ACCピアソンと対立
・ブラッドリー「ハナは原発に来ていない。来たとしても入れない。」と証言。
・ハナが、発電所を見学していたことが判明。
・見学に同行したエリオットは、ハナがTBPに接触することは皆無だと断言。
・ハナのBFのカル、死亡。
・マニングは、カレンに警官への謝罪を指示する。
・マニングは、仕事のプレッシャーから心臓発作で追突事故を起こす。

第5話 決裂

・マニングは、大怪我をし入院。仕事のストレスが心臓に負担をかけていた。
・女性警部ハーディ:マニング不在のため、上級捜査官代行として担当に。
・ハナの義父クレイグが担当した家が、後日、盗難被害に遭っていたことが判明。
・クレイグ逮捕:ギャンブルの借金のため、担当した家の鍵を複製し、窃盗団に渡す。
・ジェンは、ハナの母らのフォローに。
・ジェンの義理の娘エリン:職場の店主から通報され、窃盗で逮捕。
・ジェンは、エリンの対応を同僚のカレンに託す。⇒エリンは、見捨てられたと激怒。
・ハナのBFカルの配達ルートの中に、配達先ではないが度々行く場所を発見する。
・父の死を乗り越えられないままハードな仕事を続け、ジェンは限界を超え、取乱す。

第6話 岐路 (最終回 文字反転)

・ハナのパソコンが、ゴミ捨て場から発見される。⇒破壊されていた。
・パソコンから、データを抽出。
・ハナとBFのカルは、湾の水質汚染のデータが公表されたものと違うことを発見。
・ハナの友人エリオット:カルの車のボトルの数字⇒緯度と経度
・緯度と経度:湾に近い織物会社⇒会社近辺からボトルが発見される。
・エリオットの証言「ハナは、担当教官(ワラジー教授)に会いに行った。」
・ハナのPCが、最後に接続したWifiのネットワーク名が判明。

犯人:デビッド・ワラジー
大学教授 被害者のハナの教官
顔見知りのジェンが、ワラジーの自宅へ行き、探りを入れる。
Wifiネットワーク名を確認、過去10回こワラジー宅のWifiに接続されていると追及。
毎月、ワラジーコンサルティング料(賄賂)として、湾近くにある織物会社から4000~6000ポンド受け取っていた。

事件の真相
ハナは、ワラジー教授宅のPC内にある水質汚染のデータを確認するため、突然訪問。
ワラジーがキッチンへ行っている間に、勝手にパソコンを確認し、言い争いに。
真相を知ったハナになじられたワラジーは、ハナを殺害。
ワラジーが、カルも水質汚染の事実を知っていると、織物会社のオーナーに連絡をしたことで、カルはオーナーらによって殺害された。
事件解決後、織物会社は閉鎖。オーナーらには逮捕状。

解決後
マニングは、医者の指示で職場復帰せず、休暇を取る。
カレンは、警官への謝罪を断り、停職となる。
ジェンは、被害者家族に報告し、自分の家族とゆっくりとすごす時間が出来る。
~おわり~

 



ひとこと

相変わらず登場人物らは、色々な問題を抱え、追い詰められている。
イギリスのドラマらしく、ずっと誰もがヒリヒリしており、癒しゼロ。
唯一まともな人物、ルー・マクラーレンの働きぶりにホッとし、こうでありたいと思いながらルーだけを応援していた。

次は何かほっこりする作品を鑑賞しよう。