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ボストン・リーガル S4 第17話 「 最高裁をブチのめせ 」 The Court Supreme

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(2008/09/23)


オフィシャルサイトより

少女をレイプした罪で起訴された男性の死刑判決を覆すため、上訴を依頼されたアラン。審理の場は何と連邦最高裁判所最高裁に立つのが夢だったというデニーは、同行すると言って聞かない。模擬裁判官と訓練を行い口頭弁論に臨むアランだが、事前に受けた忠告をよそに死刑制度を非難し、さらに裁判官に食ってかかる。一方、恋人デイナと順調に交際を続けるジェリーだが、ロレインから衝撃の事実を聞かされて動揺する。

以下ねたばれあり

あれだけ好きだった「ボストン・リーガル」。

何となくついていけなくなって、観るのをやめていた。

久々に観たのだが、やっぱりアランってすごい!

最高裁でのシーンでは、涙。

どうでもいいドタバタは早送りして、今後もアランの最終弁論だけは

しっかり見届けて行きたいと思いました。

アランは今回、少女をレイプした男性の死刑判決を覆すために最高裁へ。

裁判前夜、暢気に飲んで歌って騒ぐデニーに、アランが珍しく激怒。

自分の手に彼の生死がかかっているのだと動揺していました。

そんなアランに、はっぱをかけるデニー。「最高裁をブチのめせ!」

デニーに励まされ、アランは冒頭、判事達に喰ってかかり、煽る煽る!

障害者認定はないが、彼の知能が低いこと(IQ70)、彼は無罪だと主張していること、

そして冤罪により1人の人間の命を消すことがないようにとアラン節で訴えていく。

最初はイライラしていた判事達も最後には黙ってアランの話を聞きいっていました。

今回の事件は、Kennedy v. Louisianaというアメリカで実際にあった裁判を

参考にしたもののようです。

8歳の少女をレイプした罪で死刑判決を受けたケネディという男性のの弁護士が、

ルイジアナ州刑法の12歳未満の子供に対する強姦で死刑になることは

過剰な刑罰として修正8条に違反するのではないかと争われた裁判です。

(最終的に5対4で死刑をまぬがれた)

“You know, on the back of this building is that magnificent sculpture, part of which symbolizes the concept of, “Justice tempered by mercy.” If mercy truly lives within these walls, within your hearts … as Justices, as people … you cannot cause this man to be injected with chemicals for the purpose of killing him for a crime it’s very possible he did not commit.

… he asked me to tell you that … that he did not commit it. He felt it was important you know that. He also asked me to tell you … he doesn’t want to die.”

上記の最高裁の建物にある彫刻を例えたアランの語りが良かった。

また、最後に“ he doesn’t want to die”彼は死にたくないと言っていたと

訴え、弁護を終了しました。

最初の攻撃的な態度から一変、判事の良心に訴えていく流れ。

これぞアランです!

面白かったのは、最高裁判事の顔ぶれ。

実際の判事達に似た人を集めたようです。

こちらのサイトに本物9人のお写真が…。いかがでしょうか?!

ルース・ギンズバーグ判事なんて、そっくりすぎやしませんか?

(アランが目配せしていた女性判事です)