両親から出来損ないの娘と思われ、学校でもイジメにあい、自信が持てず暗い日々を過ごす高校生のマリア。
幼なじみのリリーとBFの仲の良い様子を羨ましく思っていた。
ある日、自宅のバスルームの鏡に映る自分が話しかけてくる。彼女を理解する鏡の自分に励まされていくが…。
以下ネタバレあり
主人公のマリアを演じるのは、1968年版「ロミオとジュリエット」のジュリエット役で世界的スターになったオリヴィア・ハッセーの娘インディア・アイズリー。
オリヴィア・ハッセーのジュリエットは、とにかく美しかった!
オリヴィア・ハッセーといえば、日本人の多くの人は“布施明の妻”というイメージが強いだろう。カネボウのCMに出演した際、CM曲を歌ったのが布施明だったことがきっかけだったと覚えている。
布施明と離婚し、ミュージシャンのデヴィッド・アイズリーと結婚。
その一人娘が、インディア・アイズリー。
確実に美が遺伝されていて、見惚れてしまう。
ストーリーは、親の愛に飢え、学校ではいじめのターゲットになっている暗い少女が、鏡の中の自分にそそのかされ、自分を蔑んだ人たちに復讐していくという内容。
日本でも、怪談話や都市伝説等で、鏡の中の自分と入れ替わる話は、良く出てくるので、あまり新鮮味は感じられない設定ですが、とにかく主人公のマリアが美しく、観ていて飽きません。
鏡の中のマリアは、MARIAをさかさまから読んだAIRAM(アイラム)と名乗っています。
元凶は、父親のダン。
実は、マリアは双子で産まれていたのに、もう一人の娘は健常ではないと父親が勝手に始末していた。医者とは思えぬ所業。
(鏡の中にいたアイラムは、その時の赤ちゃんだとも考えられる設定。)
父親の職業は、整形外科の医師で、娘マリアのあの美しい顔さえも「顔が左右非対称なので、18歳の誕生日に整形のプレゼントをする。」ととんでもないことを言い出す。
娘の自尊心をとことん潰していく、毒親そのもの。
演じるのは、ハリーポッターシリーズで、ドラコの父親役を演じたジェイソン・アイザックス。
マリアとアイラムが入れ替わった日の学校。
怯えていたマリアと違い、制服をセクシーに着こなし堂々と振舞うアイラム。
いじめっ子を黙らせ、幼馴染の恋人に色目を使う。
幼馴染のリリーは、表面上はマリアと仲良くしていたが、マリアがいじめられている時に助けることもなく、彼女を見下し、マウンティングしていただけだった。
リリーは、アイススケートを教えるとマリアを連れ出しておきながら、教えるどころか、自分のスケートの実力を見せつけてくる。
幼馴染の設定なので、長年、マウンティングを取り続けていたのは想像がつく。
アイラムは、そんな彼女を逆にスケートに誘い出し、復讐する。
いじめっ子もボコボコにし、出来損ないとレッテルを張り続けた父親を殺し、ショックを受けた鏡の中のマリアからは反応がない。
アイラムは鏡を割り、エンディングで母の横に眠る。
天井の鏡に映るのは、母をはさんで眠る二人の娘の姿。
本当は、双子として生まれ、母にただ愛されたかった…という思いが伝わってくるような映像だった。
映画ロケーション
マリアの自宅
アイススケート場 キルドナン・パーク