北アイルランド・ベルファスト近郊の街で、アイルランド共和国軍(IRA)の元幹部パット・キーナンが誘拐された。捜査を担当するトム・ブランニック警部は、事件の裏に1998年に起きた連続失踪事件が関係していると考え、動き出す。事件当時、警察内では犯人(犯罪組織)を“ Goliath (ゴリアテ)”と呼んでおり、イギリスと北アイルランド間の「ベルファスト合意」に絡んだ事件だと考えられていた。
以下ネタバレあり
【ドラマ ロケーション】
Goliath ゴリアテ(クレーン名)
ベルファストの有名な造船所Harland & Wolff のクレーン。
サムソンという名のクレーンもある。
タイタニック号を製造した会社としても有名。(2019年に倒産)
ブランニック警部の娘Izzyの通う大学:Queen's University Belfast
※ネタバレ注意
(事件の経緯)
1998年
ベルファスト合意(英国とアイルランドの和平合意 史実)
ゴリアテに拉致された3人
・デヴィッド・コーリー:敵対するプロテスタントの民兵
・ジョー・ハーキン:IRA物資調達担当
・サイモン・クインラン神父:IRA武器商人
犯行目的:和平合意の脅威になる人物が狙われた。
4人目の被害者?
ブランニック警部の妻:軍の諜報部 第14情報中隊(スパイ活動)
被害者と認定されていないが、同じ時期に失踪。
潜入捜査をしており、素性がバレて姿を消したのでは?とも考えられていた。
現在 登場人物
・ブランニック警部
主人公
妻は1998年に失踪(拉致?)
娘イジー 医大生
・ニーアム:ブランニック警部の部下の女性刑事
・ジャスティン・ベル(通称ディンガー):鑑識担当
情報通⇒ニーアムに詳細を説明。
・アダム・コリー:被害者デヴィッドの兄 事件を長年調査している
⇒警察に情報提供するが、取り入ってもらえず。(警察内に邪魔する人物?)
・トゥーミー警視正:ブランニック警部が、ゴリアテ側では?と怪しむ人物
・トーリ・マシューズ:医師・医学部講師
失踪したサイモン・クインラン神父の隠し子(神父:独身でなければならない)
父を殺した人物を追い、アダム・コリーと接触。
誘拐事件発生
アイルランド共和国軍(IRA)の元幹部パット・キーナンが誘拐される。
1988年のゴリアテが関係するのか?
⇒ドラマ・スタート
※ネタバレ※
ゴリアテ事件の真相
脅迫電話
ブランニックが帰宅すると、1歳のイジーがゆりかごで泣いていた。
デヴィッド・コリーからの脅迫電話
「妻を返して欲しいなら、言うとおりにしろ。」
神父殺害
ブランニックは、妻のためにIRAの武器商人だったサイモン・クインラン神父を殺害。その後、ジョー・ハーキンも殺害。
妻の裏切り
誘拐されていたはずの妻は、デヴィッド・コーリーと親し気だった。
妻は、デヴィッド側の人間。⇒ブランニックは利用された。
デヴィッドを殺害し、妻は殺せず、「消えろ」と言って逃がす。(行方不明)
(現在 事件結末)
アダム・コリー
事件の真相に気づき、ブランニックに殺される。
トーリ・マシューズ
パット・キーナン誘拐犯
ブランニックの娘イジーを連れ出し、ブランニックを脅迫し、20年前の事件の真相を聞き出す。誘拐したキーナンに復讐のため射殺される。
パット・キーナン
ブランニックへ電話をし、自分を誘拐した犯人トーリの居場所を知る。
ブランニックが隠していたアダム・コリー殺害につかった銃で、トーリを射殺。
ブランニックに犯人に仕立てられ、射殺される。
ブランニック警部
トーリに関しては、身元を隠していたと印象を悪くするような供述。
キーナンに関しては、ゴリアテだと思うと証言。
トーリ:キーナン誘拐犯(DNA検出される)
キーナン:ゴリアテ、アダム・コリーとトーリ殺害の犯人
警部は、お咎めなし。
~終わり~
(感想)
個人的な想像ですが…ブランニック警部に関して、上司や同僚らはグレーだと感じながらも、1998年からのゴリアテ事件を終わらせたい警察の上層部の圧力もあり、キーナン=ゴリアテ、で事件解決!としての無罪放免なのだろうと感じた。
トゥーミー警視正は、あんな酷い目にあいながらも、ブランニックへ厳しい対応を取っていなかったようにも思えた。
ドラマは、イギリスでもアイルランドでも超話題作となり、1000万人以上が視聴したという。
史実をからめながらの、イギリスらしいヘビーな作品。笑い一切無し!
終始、主人公は眉間に皺をたてた表情。
シーズン2の製作も決定しているらしい。
ブランニック警部は、ダークヒーローになっていくのか?
それとも、新シーズンで、ついに悪事がバレたりするのか?
失踪中の妻、登場ある?(事件被害者、もしくは加害者?)
さらに眉間の皺もほうれい線も深くなっていそうで楽しみです。