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グロリア 永遠の青春 Gloria Bell (2018)

Gloria Bell [Blu-ray]

WOWOWより抜粋

離婚や子育てを経て、自由気ままな独身生活を再び謳歌するアラフィフ女性のグロリア。ある晩、彼女は行きつけのクラブに踊りに出向いて、アーノルドという魅力的な年配の男性と知り合い、やはり離婚歴のある彼と意気投合。仲良く踊った後、ホテルでベッドインした2人は、その後も交際を続けることに。しかし、グロリアが子どもたちや前夫に彼を紹介するのとは対照的に、アーノルドはグロリアとの交際を家族に話そうとはせず……。

以下ネタバレ注意

 

ハリウッドリメイク作品

主演のジュリアン・ムーアが、セバスティアン・レリオ監督の才能に惚れ込み、彼がチリで手掛けた映画「グロリアの青春」を、主演と共同製作総指揮を兼ねてハリウッドリメイクした作品。

 

Para una joven amiga que intentó quitarse la vida

注:この動画はチリ版「グロリアの青春」の詩の朗読のシーン
アーノルドが朗読する詩は、チリの詩人で芸術家のClaudio Bertoniの詩「Para una joven amiga que intentó quitarse la vida」。
タイトル直訳「命を絶とうとした若い友人へ」

 

ロケ地

シーザーズ・パレス

Caesars Palace(ラスベガス)
アーノルドとラスベガスで宿泊したホテル。
室内のカーテンを開けると、ホテルの中庭が映る。

 

プールサイドで目覚めたホテル

Rio All-Suite Hotel & Casino
グロリアが、ラスベガスのプールサイドで目覚めた時にいたホテル。
アーノルドといたシーザーズ・ホテルからLas Vegas Fwyを挟んで反対側にある。

 

ざっくりあらすじ(ネタバレ注意)

グロリア・ベル
LA在住 バツいちの女性
娘 :アン ヨガインストラクター
息子:ピーター 育児中
元夫:ダスティン
クラブで、70年代のダンス・ミュージックで踊るのが楽しみ。

アーノルドとの出会い
グロリアはある夜、独身向けのバーで、同じく離婚歴があるアーノルドという男性と出会い意気投合。
彼は、ペイントボールのインストラクターで、グロリアもペイントボール体験をする。
しかし、アーノルドがいまだに元妻と二人の娘を経済的に支えていることに納得いかなかった。

ピーターの誕生日
グロリアの息子ピーターの誕生日パーティーに、アーノルドも出席する。
グロリアの娘アンは、恋人のスエーデン人のサーファーとの間に子供が出来、スエーデンに引っ越す予定だった。
離婚したとはいえ和気あいあい出楽しむグロリアの様子を観て、疎外感を感じたアーノルドは黙って去ってしまう。
後日、アーノルドからパーティーでグロリアに無視されたと言い訳をしながらも、いまだ娘たちの電話第一な彼の様子に呆れ、アーノルドからの電話に出ないことに。

視力低下
グロリアは、娘アンのスウェーデン旅行のために空港まで送り、出発する娘の後ろ姿に涙する。
その後、医師から視力低下のため、今後は点眼薬を使い続けなければいけないと言われショックを受ける。

ラスベガス旅行
グロリアは、アーノルドに電話をし、2人はラスベガス旅行に行くことになる。
ホテルの部屋に着いた途端に、アーノルド宛てに電話が入り、元妻がガラス戸で怪我をしたと連絡が入るが、アーノルドは旅行をキャンセル出来ないと呼び出しを断る。
ディナーの時に、グロリアは彼にスペイン旅行を提案しアーノルドも同意し、良い雰囲気になっていたが、アーノルドのスマホが鳴り続けていたため、グロリアはスマホをスープの中に水没させる。
アーノルドは、グロリアにキスし、少し失礼すると言って立ち去るが、彼は席に戻らず、部屋に戻ったグロリアは彼に捨てられたことを知る。

自暴自棄
グロリアは、アーノルドに見捨てられたことにショックを受け、酒を煽り、パーティに参加して、見知らぬ男性と関係を持ったりと自暴自棄になり、翌朝、ホテルのプールサイドで一人目覚める。
ホテルから母に連絡してもらい、迎えに来てもらうことに。

アーノルドからの謝罪
帰宅すると、アーノルドから謝罪の連絡が入り、今の関係を壊したくないと言われ、カッとなり電話機のコードを抜いてしまう。
その後、アーノルドのペイントボールの銃を捨てに行くが、美容院へ行き綺麗な身支度をした後、銃を拾いに行き、アーノルドの家に行き、家の壁や彼に向けてペイント銃を撃ち続ける。
彼の娘や元妻が家から飛び出してくる中、車で立ち去り、Bonnie Tylerの「Total Eclipse of the Heart」を聴きながら、大笑いする。

ラスト
グロリアは、その後、友人ヴィッキーの結婚披露宴へ出席する。
Laura Branigan の「Gloria」が流れると、ダンスフロアで踊り始める。
~おわり~

 

ひとこと

男性や若い女性にはあまり響かない作品かもしれないが、40代以降の特に独身女性には刺さる作品だと思う。
ラストのLaura Branigan の「Gloria」の歌を聴きながら踊るグロリアの姿に見惚れていた。恋人をスパッと諦め、孤独と老いを受け入れつつ、嫌なことはいったん忘れて、今を楽しんで踊る。
それが、人生を謳歌するヒントかもしれない。