映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

iBOY (2017)

Netflixより抜粋
ロンドンに暮らす高校生のトムは地元の暴漢に襲われ、スマホの破片が脳に刺さる重症を負う。昏睡状態から蘇った彼には、テクノロジーを自由自在に操る不思議な力が備わっていた。新たな超能力を武器に、友人のルーシーを襲った暴漢たちとその背後に潜む悪に立ち向かう。

以下ネタバレ注意

 

原作

原作は、イギリス人作家ケビン・ブルックスの2010年の同名小説。
原作と映画では設定等少し違っているようだ。


ロケ地

主人公トムの住む集合住宅

Petticoat Square
下記ストリートビューの場所では、友人ダニーと歩いているシーンで使われている。
(集合住宅は左側の階段の建物。

 

電話の会話が聞こえるようになった場所

ハーペンデン・ロード角
トムが歩いている時に、突然、近くの女性の電話の会話が耳に鮮明に聞こえてくるシーン。(自分の能力に気づき始めるシーン。)

ユージンらを追跡するシーン

ルーシーを襲ったのがユージーンらだと知ったトムが、彼らの追跡をするシーン。
お店の看板等は、そのまま使われている。

 

カッツの登場シーン

ユージーンらを追跡し、カッツというギャングを知るシーン。

 

 

ねたばれあらすじ

覆面の男に撃たれる
ロンドンのギャングがはびこる地域で、祖母と2人暮らしをする高校生トム・ハーヴェイ。親友のダニーから中古の携帯電話を渡され、片思い中のルーシーにアプローチするよう励まされる。
ルーシーから試験勉強を手伝ってほしいと頼まれたトムは、その夜にルーシーの家を訪ねるが、ルーシーの兄弟が倒れ、ルーシーが複数の男らに強姦されているのを目撃する。トムは慌てて逃げ出し、警察に通報しようとするが、犯人に頭を撃たれ意識不明になる。

頭の中の破片の影響
トムは、数日後に病院で目を覚ますが、医者から頭の中に携帯電話の破片が残ったままになっていると説明を受ける。
その後、トムは破片の影響からか、デジタル信号を視覚化出来るようになる。
この能力を使い、ルーシーを襲ったのが、同級生の不良グループのユージーンらだと知り、彼らに復讐しようと決める。

復讐開始
ルーシーは事件後、引きこもりになり苦しんでいた。
彼女が襲われたのは、彼女の弟がギャングに入ることを拒んだためだった。
復讐を誓ったトムは、まずユージーンらを遠隔操作で車に閉じ込め、ルーシーを襲うよう命令したのが、ギャングのカッツだと口を割らせる。
カッツの家を見つけ出し、カッツらを外におびき出した隙に、彼が隠していたコカインを盗みだす。

自警活動を始めるが
その後トムは、iBOYという偽名を名乗り、ネットに自警活動の投稿を始める。
ユージーンらは逮捕され、カッツの銀行残高を0円にする。
ハッキングが原因だと気づいたギャングらは、集合住宅の住民らの家から電子機器を奪い、携帯を使わないようにするが、トムは様々な情報を駆使し、ギャングらを追っていく。ある日、待ち伏せしたギャングらに襲われてしまう。
その後、犯罪組織のボスのエルマンが、トムの自宅に現れ、祖母に銃を向けトムを脅迫し、エルマンの口座にお金を振り込ませ、能力を使ってギャングに協力するよう命令される。

ルーシー救出
トムは、エルマンのために自分の能力を使うことに同意するが、誘拐されていたルーシーを助けるために、トムは密かにルーシーを追跡を始める。
警察を誘拐現場に派遣させようとするが、うまくいかず、ルーシーはいまだ逃げられない状況。
暴行を受けたトムは、能力が弱まり抵抗できずにいたが、ギャングらの携帯電話を爆発させ倒す。しかし、エルマンだけは携帯を投げ捨て、難を逃れる。
トムとルーシーはエルマンに抵抗するが、追い詰められていく。最後の力を振り絞り、トムは脳からパルスを放出し、エルマンを倒す。

ラスト
病院で目覚めたトム。ルーシーも祖母も無事だと知り安心する。
退院したトムは、自分を裏切ったダニーからお金を渡されるが受け取らず、ルーシーを強姦した犯人たち以外に録画した人物がまだ捕まっていないと話す。(録画をしたのはダニーだと示唆する。)
トムは、屋上でピクニックの準備をしてくれたルーシーと会い、「私のそばにいてくれる?」とたずねるルーシーにキスをする。
~おわり~

 

ひとこと

イギリスの貧困層を描いた作品には、この映画に登場したような集合住宅がよく舞台になる。純粋な子供達も、次第に犯罪組織に狙われたり、自ら搾取される側になろうとし、足を踏み外していくのだろう。
ルーシーが襲われた原因も、結局はルーシーの弟がギャング入りを拒否したことが理由だった。
そんな中に誕生した特殊能力を持ったヒーローが主人公。
途中から、悪者退治の応援よりも、私の口座に1000万でいいから振り込んでくれないかな、などと想像していた。エルマンと思考が同じで情けない。