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クライ・マッチョ Cry Macho (2021)

クライ・マッチョ(字幕版)

1978年のテキサス。かつてロデオスターとして盛名を馳せたマイク・マイロ。落馬の怪我の後、落ちぶれた彼は、馬の調教師としてギリギリの生活をしていたが、雇い主からついに解雇されてしまう。その後、雇い主から、成功報酬5万ドルという仕事を依頼される。それは、メキシコで暮らす息子を、別れた妻から取り戻してほしいというものだった。

以下ネタバレ注意

 

原作(1971年)

クライ・マッチョ (扶桑社BOOKSミステリー)

N・リチャード・ナッシュの同名小説が原作。著者は、2020年に逝去。
元々は、「Macho」というタイトルの舞台の脚本として書かれたが、脚本としての販売に失敗し、小説化したとインタビューで答えている。(下記、英語記事参照。)

 

映画化への挑戦

1988年、元々は、クリント・イーストウッド主演でオファーがあったが、辞退。代わりに監督として、イーストウッドは製作に加わることになる。
1991年、「ジョーズ」でおなじみのロイ・シャイダー主演で、メキシコでの製作がはじまるが、中止に。
バート・ランカスターピアース・ブロスナンでの製作も検討されるが、上手くいかず、アーノルド・シュワルツェネッガー主演で決定しかかったところで、カリフォルニア州知事に当選してしまい、計画は延期される。
州知事を退任した2011年に、改めて「クライ・マッチョ」出演を発表するが、隠し子スキャンダルで頓挫となる。


A Night in Old Mexico(2013)

2013年製作の「A Night in Old Mexico」という作品との共通点が指摘されているが、そもそも1971年の小説を映画化したもののため、何も問題はないだろう。

共通ポイント
・老人と少年がメキシコを旅するロードムービー
・途中、女性と出会い、恋に落ちる。
・少年は、国境を越えアメリカへ行き、老人はメキシコの女性のもとへ戻る。

ロケ地 レストラン

Montaño's Family Restaurant
店のFacebook等でも、イーストウッド監督の写真等が紹介されています。

Wikipedia(英)によると、主な撮影地は、Bernalillo, Sandoval, Sierra, Valencia。

 

あらすじ

メキシコへ

テキサス州の有名なロデオ・スターだったマイク・マイロは、かつての雇い主であるハワード・ポルクから、成功報酬5万ドルでメキシコに住む息子を連れてきてほしいと仕事を依頼される。

ラファエル・ポルク
ハワードの元妻レタに会いに行くが、息子は犯罪に手を染め家を出たと言われる。
その後、闘鶏場で息子ラフォを発見する。
マイクから話を聞き、ラフォはテキサスに戻ることを同意し、準備のためにいったん別れる。

レタからの脅迫
マイクはレタのもとへ行き、ラフォとテキサスに帰ると説明するが、リタは激怒し、もし連れて行ったら、息子が誘拐されたと警察に嘘の通報すると、マイクに脅迫する。
仕方なくマイクは、1人でテキサスに戻ろうとするが、彼の車にラフォが忍び込んでいたことに気づく。

国境へ
マイクは、ラフォをすぐに車から降ろし、帰るよう命令するが、ラフォはマイクの財布を盗み、父親のもとに連れて行ってほしいと懇願し、国境まで連れて行くことになる。
ラフォは、相棒である闘鶏のマッチョのこと、母親のこと等、メキシコでの生活について説明し、虐待を受けてきたことも話す。

追手
立ち寄ったレストランで、マイクはハワードに連絡し、ラフォを発見したことを報告するが、二人を追ってきたレタの手下のアウレリオに捕まりそうになる。
ラフォは、アウレリオに虐待され逃げていると、虐待の痣を見せながら周囲の男達に訴え、男達がアウレリオをボコボコにしている間に、2人は逃走する。

マルタとの出会い
途中、二人組の男達に車を盗まれるが、廃車寸前の車を盗み、検問を迂回しながら、国境へ向かっていた。
乗ってきた車が故障し、移動手段を失くした2人は、町で飲食店を経営するマルタに世話になることになる。
近くの牧場に、野生の馬がいることを知ったマイクは、荒馬を調教する仕事を得て、ラフォに馬の乗り方も教えていく。動物の病気にも詳しいマイクを、町の人々が頼るようになり、マイクを怪しんでいた保安官も愛犬を診てもらいに来るまでになる。

追手再び
マイクとラフォは、町での暮らしに久しぶりの幸せを感じていたが、レタの手下のアウレリオが町に現れてしまう。
町の人も保安官も、マイクたちを庇い、黙っていたが、マルタの家族に危険が及ぶと考えたマイクは、ラフォと共に町を出て、国境へ向かう。
途中、警察官に職務質問を受けるが、警察官らはドラッグの運び屋を探していただけで、無事釈放される。
その後、アウレリオに追いつかれるが、闘鶏のマッチョの攻撃で、アウレリオがひるんだ瞬間、彼の銃と車を奪い、逃走する。

ラスト
ついに国境に到着した2人。アメリカ側では、ハワードが息子を迎えに来ていた。
無事にラフォを送り届けたマイクは、来た道を折り返し、マルタのもとへ戻る。
~おわり~

 

 

ひとこと

海外の映画サイトなどを見ると、作品の評価はまちまち。
高評価と低評価がはっきり分かれ、5~6/10点程度になっている。
特にイーストウッド・ファンではないが、しみじみと感じる良い作品だった。
若い人向きではないだろう。

イーストウッド、なんと90歳をこえての主演・監督。
それだけで、もう感謝。
グラン・トリノ」と似た部分もあるが、個人的にはこちらのほうが性に合っていた。もちろん「グラン・トリノ」のほうが作品としての評価は高いが、ショッキングなシーンが多いため、「クライ・マッチョ」のほうが安心して観ていられた。

ハワード役は、カントリー歌手のドワイト・ヨアカム!
2度のグラミー賞受賞、21回もノミネートされている、大御所。
脇役がほとんどだが、俳優業も長年続けている。
俳優は、趣味なのかも。