映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

ヴォイジャー Voyagers (2021)

ヴォイジャー [DVD]

WOWOWより抜粋

地球環境の悪化で滅亡の危機に陥った人類は、人工授精で生まれた30人の優秀な子どもたちを移住可能な惑星へと送り込む探査計画を実行する。それは到着まで3世代、86年を要する壮大なものだった。子どもたちの指導役に志願した唯一の成人リチャードを加え、31人を乗せた宇宙船が地球を離れて10年。クリストファーとザックは、毎食時に服用を義務付けられている青い水が、自分たちの感情や欲望を抑制していると知り……。

以下ネタバレ注意

 

アースサーチ

Earthsearch: A Ten-part Adventure Serial in Time and Space
1981年1月~3月にかけてBBCラジオ4で放送された、ラジオSFドラマ。
新しい地球探索ミッションがテーマの作品。
海外サイトでは、この作品をオマージュしているのではと紹介されていた。

 

「蠅の王」

蠅の王〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)

「蠅の王」(原題:Lord of the Flies)は、1954年のウィリアム・ゴールディングの小説。1963年(ピーター・ブルック監督)、1990年(ハリー・フック監督)で映画化されている。
上記の「Earthserch」よりも「蠅の王」のほうが設定が似ており、"Lord of the Flies in space"(直訳:宇宙版蠅の王)と評するサイトを多く見かけた。

ルーマニアでの撮影

映画は、全編ルーマニアブカレストで撮影。詳細な場所は不明。


ねたばれあらすじ

2063年、地球は気候変動で荒廃し、人類存続の危機に直面していた。
天体物理学者が、居住可能な惑星を発見するが、その星に到着するのに約86年かかることがわかり、科学者らは体外受精により30人の子供達を生み出し、研究所内の隔離された場所で育て、惑星の偵察任務のための宇宙飛行士を育てていた。

10代になった彼らは、指導者のリチャードと共に惑星に向け出発する。
科学者たちが考えた計画は、子供達が24歳になった時に体外受精をしていく計画で、成長した子孫たちもまた24歳で体外受精を繰り返していくというものだった。
そのため彼らは毎日、本能や感情を抑えるための青い薬を飲まされていた。

ある日、偶然クリストファーとザックが、青い薬の目的を知り、薬を飲むことを止めると、ホルモンの急増により競争心や性欲が強まっていった。

地球通信システムの故障のために、宇宙船外で修理作業を行っていたリチャードが事故死し、クリストファーが新たなリーダーに選ばれる。
ザックは、闘争心や支配欲により、クリストファーをライバル視し、皆に青い薬を飲むのを止めさせ、自由に食べ物を食べさせ、自分に従う仲間を増やしていく。

クリストファーとセラは、ザックがリチャード殺害犯だという証拠を発見し、皆に証拠の映像を見せるが、ザックはリチャードを襲ったエイリアンを殺害するために電流を流したと訴え、ほとんどがザック側についてしまう。

その後、宇宙船の隠し部屋で、ザックらは武器を発見し、ザックはクリストファーとセラを追い詰めていく。クリストファーがザックらに捕まり、フィービーが理性に訴えようとするが、フィービーは射殺され、クリストファーとサラは宇宙船の中を逃げまどう。

追い詰められた2人は、エアロックに入り、宇宙服を着てザックを待ち構える。格闘の末、ザックは宇宙空間に消えて行く。
2人が船内に戻りザックの死を伝えると、皆、戦意喪失し銃を降ろしていった。

船内には平和が戻り、投票によりセラがリーダーに選出される。
青い薬を飲むことを止め、体外受精ではなく自由に恋をし、妊娠することを選ぶ。

地球を出発してから86年後、ついに宇宙船が惑星に到着する。

~おわり~

 



ひとこと

「蠅の王」等、似た設定の作品を観ていたため、先は読めてしまい、あまり驚きはなく平凡な印象。

ただ、キャスト選びは、ぴったりでした。
理性を失わない地味顔のタイ・シェリダン(クリストファー)。
美しきセラ役のリリー=ローズ・デップ。
危険な香りのするイケメン、フィン・ホワイトヘッド(ザック)。

 

カリスマ。