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バード ボックス バルセロナ Bird Box Barcelona (2023)

サンドラ・ブロックが主演して大ヒットした2018年の映画「バード・ボックス」のスピンオフ。正体不明の何かにより人類滅亡の道を辿る中、父セバスチャンと娘アナは生き残りをかけて奮闘していく。

以下ネタバレ注意

 

原作

原作は、Josh Malermanのデビュー作品(2014年)。
当初は、映画化権はユニバーサル・スタジオが所有していたが、その後、Netflixが獲得し、映画化となった。

 

バード・ボックス(2018年)

2018年、スサンネ・ビア監督、主演:サンドラ・ブロックで映画化されている。
今回の作品は、スピンオフ作品で、バルセロナが舞台になっている。

ねたばれあらすじ(注意)

バルセロナ
人々の負の感情を操作し、自殺に導く謎の怪物により、人類は滅亡の危機に扮していた。セバスチャンと娘アンナは、薄暗いスケート場を出ると、突然盲目の集団に襲われ、持っていた物資を奪われてしまう。
彼らが去った後、2人は真っ黒なゴーグルを着け、屋外に出る。

生存者グループ
ゴーグルを着けて外を歩いていると、生存者のグループに遭遇し、セバスチャンは自分は技術者で、発電機の場所を知っていると言い、彼らの隠れ家に同行する。
彼らは、バスターミナルの中で生活をしており、セバスチャンは盲目の集団に襲われた時の怪我を治してもらう。
彼らの仲間が”予言者”と呼ばれる、怪物の影響を受けない集団に襲われ、無理やり怪物を見せられ、自殺させられたと聞かされる。

セバスチャン=予言者
セバスチャンは、皆がバスの中で眠っている間に、運転席の鍵を閉め、エンジンをかけて生存者たちを外に連れ出そうとする。
実はセバスチャンは、自分が神聖な存在である“予言者”だと信じ、娘の幽霊に操られながら、生存者たちを怪物と対峙させようとしていた。
セバスチャンは、1人ずつ目を開けさせて、自殺させていく。

9か月前
バルセロナは、突如見えない怪物に襲われ、街はパニック状態になる。
セバスチャンは、娘の学校へ行きアンナを連れ、妻と合流するが、その瞬間、妻は車に撥ねられ亡くなってしまう。
2人は教会へ避難するが、怪物こそが天使であると信じる神父エステバンから、死を受け入れることで人類は苦しみから解放される言われ、逃げ出す。
すぐに、エステバンら予言者グループに捕まり、娘アンナは怪物を無理やり見せられ、ビルの屋上から飛び降りてしまう。
セバスチャンも怪物を目撃するが、怪物は彼の命を奪うかわりに、娘の幻覚を彼に見せ、彼を予言者にさせようとする。

新たな生存者グループ
セバスチャンは新たに、犬を連れたラファが率いる生存者グループに遭遇する。
メンバーは、物理学を学んでいた配達員のオクタビオ、ロベルトとイザベル(夫婦)、精神科医のクレア、母親と行き別れたドイツ人の少女ソフィアがいた。
ドイツ語が出来るセバスチャンが、ソフィアから話を聞き、モンジュイック(ムンジュイック)の丘の上に安全に避難できる場所があることがわかる。

モンジュイックへ
一同は、モンジュイックへ向かうことを決めるが、彼らが寝静まった後、セバスチャンは犬のリードに切れ目を入れていく。
翌日、目隠しをしながらモンジュイックへ出発するが、早々にラファが命を落とし、ロベルトが大怪我を負う。
オクタヴィオは、怪物は量子的存在で、人間の恐怖や感情を認識することで、自殺に追い込んでいくと説明する。
ロベルトの怪我の治療のため、抗生物質を探しに行き、オクタヴィオは命を落とす。

疑い
その後、移動中に預言者らに襲われ、ロベルトとイザベルが命を落とす。
セバスチャンは、クレアやソフィアと行動を共にするうちに、怪物が見せる幻影である娘アンナの言葉を疑い、徐々に良心を取り戻していく。

エステバンとの一騎打ち
セバスチャンは、クレアとソフィアを守るため、2人をロープウェイに向かわせ、エステバンと対峙することに。
セバスチャンとエステバンは、相打ちとなり命を落とすが、セバスチャンは死の間際、クレアとソフィアを助けられたことで心が救われる。

ラスト
クレアとソフィアは、ロープウェイで山頂に到着。
山頂には軍の施設があり、ソフィアは生き延びていた母親と再会する。
クレアは、血液サンプルを取られる。
研究所では、ラット等に抗体を投与する実験を行っていた。
1人の予言者が実験の被験者になっている様子が映る。
部屋からは不気味な唸り声が聞こえてくる。
~おわり~

 

 

ひとことふたこと

2018年の作品が面白かったので、今回の作品も楽しみにしていたのだが、別物だった。
今回は、黙示録的要素が強く、前作の母の強さを描いた作品とは違っている。
そもそも何故、バルセロナ版を作ろうと思ったのか?と検索をしていたところ、下記のような記事を目にした。

Netflixでは、ヨーロッパでの映画製作に力を入れているようだ。
上記記事では、非英語映画の制作・買収に重点を置いていると書かれている。
今作品は、スペインのバルセロナが舞台で、バルセロナ出身のアレックス・パストール監督が手掛けている。

映画の中では、怪物の姿は全く見えず、怪物が一体何者なのかはわからないままだが、「彼らの船は、ここに来るまで何百万光年も旅してきた。」という台詞もあり、もちろん神ではなく地球外生命体なのだろうとは推測出来た。

ネット上での評価はかなり低いが、B級スピンオフ作品としては充分だと思う。
1番のイケメンが、悪役であるエステバン神父というキャスティングはグッド!

 

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