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キングのメッセージ Message from the King (2016)

音信が途絶えた妹の身を案じ、ケープタウンからLAに訪れた男。妹が消えた真実を暴くため、男はLAの裏社会へ足を踏み入れていく。

以下ネタバレ注意

 

ひとこと感想

観なおしてみると、色々なヒントがあったことに気づく。
遺体安置所で妹の惨殺死体を見ても、あまり動じない様子や、街やギャングのたまり場で映るフランク・リアリーの選挙ポスターなど。
アフリカから来た男性が、LAで捜査まがいのことをし、裏社会の悪人らと互角に戦えるのが、そもそも怪しい。
彼の素性は、ラストでようやく判明するが、おおよその検討はついてしまう。
ネット上での評価と違い、個人的にはとてもハラハラしながら楽しめた作品だった。

 

ネタバレあらすじ

妹からのメッセージ
ジェイコブ・キング:南アフリカ ケープタウン在住
ロサンゼルスに住む妹のビアンカから、助けを求めるメールが届く。
妹を見つけるため、1週間滞在予定での往復航空券を購入し、ロスへ向かう。

隣人トリッシュ
妹の住所の家を訪ねるが、そこに妹はいなかった。
隣人のトリッシュから、妹に託されていた紙袋を受け取る。
ビアンカの夫は、自分の連れ子のアルマンド残して失踪したと聞かされる。
トリッシュから家の大家を教えてもらう。

大家の証言
大家の女性から、ビアンカが引っ越しする前に、ジーコという男性が家賃を全て肩代りしたことを聞かされる。その男性からビアンカは暴力を振るわれていた。
ジーコを訪ねたジェイコブは、ビアンカのことは知らないと否定され、追い返される

ビアンカの所持品
ビアンカの手帳
・ジェイコブたち兄弟と南アフリカで撮った写真
ビアンカ本人の写真
ジーコらギャングメンバー達との写真
・ウェントワース歯科医院 ポール・ウェントワース(名刺)
・義理の息子アルマンドを心配するメモ アルマンドの写真
マルボロのタバコ

遺体安置所
ジェイコブは、妹の所持品が入れてあった紙袋の店を訪ねると、店主のアジア人女性から死体安置所で探すよう勧められ、拷問され死亡した妹の死体を発見する。

キングからのメッセージ
ジェイコブは嘘をついたジーコのもとへ行き、彼の顔を切りつけ、彼の携帯を奪い、「キングからのメッセージだ。」とボスのデュークに伝えろと脅す。
その後、隣人トリッシュの家へ行き、彼女から妹がギャングや麻薬の売人のフランキーと関わっていたと聞かされる。トリッシュの携帯を使い、フランキーを呼び出し、彼を殴りつけ、情報を聞き出そうとし、フランキーの携帯を奪う。

ケリーとの出会い
モーテルの部屋に戻ると、彼の部屋に男と売春婦がおり、驚いて部屋を出る。
部屋にいた売春婦はケリーというシングルマザー。
生活苦で売春を始めようとしたが、ジェイコブが邪魔してくれたおかげで、道を外さずにすんだと感謝される。
ジェイコブはケリーにお金を渡し、彼女の車を借してもらう。

ウェントワース歯科医院
妹の所持品にあった歯科医を訪ねたジェイコブ。
妹からの紹介だと説明し、診察を受けることに成功。
歯科医のウェントワースからランチに誘われ、ビアンカが夫の借金を背負い、売春させられていたと話し、頻繁に失踪していたと語る。
ジェイコブは、ウェントワースのあとを追跡。
(途中立ち寄った場所で、ウェントワースは立候補中の政治家フランク・リアリーにジェイコブ殺害の依頼をし、5万ドルを要求される。)

マイク・プレストン
ハリウッドの裕福なプロデューサー
ウェントワースは、リアリーに殺しの依頼をした後、プレンストンの自宅へ向かう。
ジェイコブは、家の外から様子を伺おうとし、妹ビアンカの義理の息子アルマンドがプレストンの家で暮らしていることを知る。
ウェントワースは、リアリーに依頼した殺害費用の10万ドルを要求。
さらに、口止め料として75万ドルを要求する。
ウェントワースは、プレストンの家を出る時に、ジェイコブが追ってきていることに気づき、殺し屋へ連絡する。

ジェイコブ逮捕
その後、ロサンゼルス市警の警官2名が、ジェイコブを逮捕する。
ジェイコブは、2人が殺し屋であると気づき、暴行を受けながらも逃走。
ボロボロの状態のジェイコブをケリーが見つけ、自分の部屋でジェイコブを看護する。

復讐の準備
ジェイコブは、金物店にある材料を使い爆弾を作り、フランキーから奪ったドラッグとお金と共にカバンに仕掛ける。
その後、所持品にあったタバコの中からSDカードを発見し、妹が殺された原因の品だと確信する。何とか聞き取れた音声データから、プレストンが関わっていることが判明する。

プレンストンの自宅
ジェイコブは、プレストンの家へ行き、彼を脅しSDカードのデータを開くよう命令。
動画には、プレンストンがアルマンドと性行為を行っている様子や、政治家のリアリーがビアンカと性行為に及んでいる様子が映っていた。
プレンストンは、ビアンカの夫が多額の借金をし、ビアンカに返済のため、麻薬を強要し、売春をさせられていたと説明する。
また、ビアンカはお金のために、プレンストンにアルマンドを売ったと語る。
しかし、ビアンカアルマンドがレイプされていることに気づき、映像データを盗んだことで、殺害されたことが判明する。ビアンカは、身の危険を感じ、兄に助けを求め、証拠の品を隣人に託していたのだった。

復讐実行
動画データを盗まれたことに気づいたプレストンは、ウェントワースに解決を依頼。
ウェントワースは、ビアンカ殺害をギャングに依頼し、ビアンカは殺されてしまった。
ジェイコブは、プレンストンの家に、ウェントワースとギャングらをおびき出す。
金庫の前に大金の入ったカバンを置き、身を隠す。
先に到着したウェントワースは、プレンストンの死体を確認し、プレンストンの部下を殺害し、金庫にあった大金の入ったカバンを運び出そうとするが、そこにギャングが現れ、プレンストンは彼らに捕まってしまう。
車に押し込まれたプレストンは、ギャングのボスにカバンの中身を確認、トラップが作動し爆発する。(ギャングのボスとウェントワースは、死亡。)

最後の戦い
ジェイコブは、プレンストンの家にいたアルマンドを連れ、モーテルに戻るが、ギャングのジーコ待ち伏せされ、殴り倒されている間に、アルマンドが逃げてしまう。
ケリーも加勢し、ジーコを倒すことが出来たが、アルマンドは見つからず、ジェイコブは諦める。

ラスト
ケリーは、娘と故郷のニューメキシコに帰ることを決め、ジェイコブはバス停で2人を見送る。バスに乗った後、ケリーはジェイコブから渡されたカバンの中に大量の札束を発見する。
ジェイコブは、南アフリカに戻る。飛行場には、彼の部下が迎えに来ており、彼が刑事であることが判明する。
~おわり~