映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

クリスマスと呼ばれた男の子 A Boy Called Christmas (2021)

Netflixより抜粋
雪深い北の地にあると言われる、エルフが住む伝説の村エルフヘルム。ごく普通の少年ニコラスは、この伝説の村を探して消息を絶った父を追って、頭の固いトナカイのブリッツェン、そして頼りになるペットのネズミと一緒に運命を変える冒険の旅に出る。強く願えば、できないことなんて何もない―。

以下ネタバレ注意

 

原作

クリスマスとよばれた男の子

イギリス人作家マット・ヘイグ作、2015年出版の同名児童書。
StudioCanalにより映画化され、2021年11月に世界公開された。

ハリーポッター関連

この映画を観ようと思ったきっかけは、マギー・スミスジム・ブロードベントトビー・ジョーンズの出演を知ったから。
そう、ハリー・ポッターに出演していたメンバーです。
マギー・スミス:ルースおばさん役(ハリポタでは、マクゴナガル先生)
ジム・ブロードベント:王様役(ハリポタでは、スラグホーン先生)
トビー・ジョーンズ:ファーザートポ(ハリポタでは、ドビーの声を担当)
スラグホーン先生が、王様の国って…と警戒していましたが、善人役で安心しました。
ドビーは、今回も主人公を助ける役。
マクゴナガル先生は、ラストで大満足させてくれます。

 

ロケ地

バス停

ロンドン Regent's Park Road
冒頭、ルースおばさんがバスから降りるシーン。

 

三人兄弟の家

ロンドン Keystone Cres
ひとつだけ水色に塗装された家
映画では、この水色の家だけがクリスマスの飾りつけがされていなかった。
上記は、今作の撮影関連の記事。

 

フィンランドの村

Medieval museum Řepora(Středověký skanzen Řepora)
プラハ郊外にある元野外博物館。
14世紀のチェコの民俗建築と中世の町の生活を忠実に再現している。
現在は、一般公開が禁止され、閉業中。

 

王座の間

Dobříš Castle Zámek Dobříš
王様が登場するシーンは、こちらの城の広間を使用している。

 

眠る巨人

Devil's Head(Čertovy hlavy)
眠る巨人は、チェコにある彫刻家Václava Levéhoの作品を参考にしているようだ。

 

ネタバレあらすじ

ルースおばさんのお話
アンドレア、モペット、パトリックの三兄弟は、最近母親を亡くしたばかり。
クリスマス・イブの夜、父親に急な仕事が入り、三人の子守のためにルースおばさんが家にやってくる。ルースおばさんは、子供たちにクリスマスの話を始める。

クリスマスの話
登場人物は、木こりの父ジョエルと、息子のニコラス(13)。
ニコラスの母は、2年前に熊に襲われて亡くなっていた。
ニコラス母はから「クリスマス」というニックネームで呼ばれていた。
ニコラスはいつも、母から聞かされたエルフヘルムの話を思い出していた。
ある夜、食べ物を盗もうとしたねずみを父が殺そうとするが、ニコラスはねずみを助け、ミイカと呼びペットとして可愛がり始める。

王様からの呼び出し
ある日、王様が臣下らを呼び集め、ニコラスも父に連れられ、ミイカと共にお城へ向かうことに。
王様は、この王国に希望をもたらすものを見つけた者に多額の褒美を与えると言い、ジョエルは、ニコラスをカルロッタおばさんに預け、エルフヘルムを探すため、狩人たちと旅に出てしまう。

父を追うジョエル
カルロッタおばさんは、ニコラスを家から追い出し、1人で家を占領し、食事も与えずにニコラスをこき使った。
ニコラスは、ある日偶然、エルフヘルムの地図を発見し、父にその地図を届けようとミイカを連れ、父を追う旅に出る。

傷ついたトナカイ
森で夜を明かそうとしたニコラスは、ネズミのミイカが会話が出来るようになったことを知り、驚く。
その後、森で矢が刺さったままのトナカイに襲われそうになるが、体に刺さった矢を抜いてあげたことで、トナカイもニコラスの旅に同行することに。

行き倒れるニコラス
地図を頼りにエルフヘルムに到着したニコラスだが、何も無いことにショックを受け、雪の中で倒れてしまう。
倒れているニコラスをエルフのリトル・ヌーシュとファーザー・トポに発見。ニコラスに希望の呪文をかけ、ニコラスは回復する。
ニコラスが、エルフヘルムの場所を尋ねると、エルフヘルムは信じる者にしか見えなと言われる。

エルフヘルム
ニコラスは、ファーザー・トポの言葉を信じ、エルフヘルムの町が見えるようになる。
しかし、エルフヘルムでは、ニコラスの父ジョエル達がリトル・キップという子供のエルフを誘拐したことで、人間のニコラスは敵とみなされ、ダークタワートロールに食べられる刑を宣告されてしまう。
ダークタワーで、ニコラスは真実しか口にできない妖精、トゥルース・ピクシー(真実のピクシー)に助けられ、塔から逃げだすことに成功する。
(ニコラスにかけられた希望の呪文の力で、トナカイが空を飛べるようになる。)

リトル・キップ
ニコラスは、誤解を解くために、父たちが誘拐したリトル・キップをエルフヘルムに連れ戻そうと考え、父を探しに森へ向かう。
父たちのグループを発見するが、彼らはニコラスの説得をあざ笑い、ニコラスは拘束されてしまう。父は夜中にニコラスを助け、リトル・キップを連れ、ソリで逃げ出そうとするが、ハンターらの追撃にあう。崖から飛び立つ際、息子たちを助けるためソリごと崖下に落ちていく。

エルフヘルムへ
ニコラスは、無事リトル・キップをエルフヘルムに連れて帰る。
リトル・キップの両親から、駒のおもちゃをお礼にもらったことで、ニコラスは良いことを思いつく。
エルフヘルムの人たちに手伝ってもらい、おもちゃやキャンディのプレゼントを準備し、王様への贈り物にしようとするが、人間を恨むマザー・ヴォードルに邪魔されてしまう。しかし、ニコラスが持っていた肖像画がデザインされた母の形見のネックレスを見て、マザー・ヴォードルは動揺する。

ニコラスの母
ニコラスの母と同じネックレスを持つマザー・ヴォードルから、エルフヘルムに来た人間の少女が、ニコラスの母だと聞かされる。
マザー・ヴォードルは、ニコラスの母と親しくしていたが、突然エルフヘルムを去ったと話す。ニコラスは、母からいつもエルフヘルムのことを聞かされていたと伝え、誤解がとける。

王国へ
ニコラスは王国に戻り、王様の寝室へ行き、エルフヘルムのおもちゃを渡す。
驚いた国王をトナカイに乗せ、空を飛びながら、国中の子供達の家へ行くことに。
玄関を開けず煙突から家に入り、そっと子供達の枕元におもちゃを置いていった。
国王は感動し、1年に一度子供達へプレゼントすることを決める。
そして、それを“クリスマスの日”と命名する。

ラスト
クリスマスのお話が終わり、三兄弟たちはニコラスがサンタクロースの起源だと気づく。父が仕事から戻り、皆でリビングへ行くと、何もなかった部屋には美しいクリスマスの飾りと沢山のプレゼントが!
帰り支度をするルースおばさんの耳に気づいた子供達は、窓からおばさんの後ろ姿を追う。
ルースおばさんは、歩きながら空にパウダー・クラッカーを投げ、彼女がトゥルース・ピクシー(真実のピクシー)だったと知らされる。
~おわり~

 

ルースおばさんとは

※ネタバレ注意
ラストで、ルースおばさんの素性がわかることになるが、実は最初からヒントが出ていたことに気づく。
Aunt Ruth⇒AUNTRUTH⇒aun TRUTH=真実
帰り支度するルースおばさんの耳にも注目!

ラストシーン ネタバレ注意