英国諜報局MI6御用達の敏腕エージェント、オーソン・フォーチュンに下された新たなミッション。それは100億ドルで闇取引されるとてつもなくヤバいブツ＝"ハンドル"を追跡・回収すること。
フォーチュンはMI6のコーディネーター・ネイサンや、クセ強の天才ハッカー・サラ、新米スナイパーのJJという即席チームを率いて行動を開始する。能天気ハリウッドスターのダニーを無理矢理任務に巻き込み、武器商人グレッグに大胆不敵に接近。
次第に明らかになっていく巨大な陰謀を、フォーチュンたちは阻止できるのか？そして、"ハンドル"の正体とは！？
以下ネタバレ注意
トレント・アレクサンダー＝アーノルド
サッカーのイングランド代表である、トレント・アレクサンダー＝アーノルド選手。
映画には一切関係ありませんが、3人の登場人物の名前に使われていました。
トレントとアーノルドは、バイオテクノロジー業界の大物として、いつも二人一緒に映っていました。アレクサンダーは、武器商人の名前です。ご確認を！
ロケ地
ナイトンのオフィス
United Grand Lodge of England
エディ・マーサン演じるナイトンのシーンは、フリーメイソンのイングランド・連合グランドロッジで全て撮影されている。
上記動画は映画とは関係ないものだが、映画冒頭でネイサン・ジャスミンが廊下を歩くシーンと照らし合わせることが出来る。
ベン・ハリスを追うオーソン
カラアリオウル公園
映画中盤、ネイサンがオーソンに撤収を命じるが、ベン・ハリスが現れ、尾行をはじめるオーソン。
撮影場所は、トルコのアンタルヤにあるカラアリオウル公園の展望台。
映画に映る中央の彫刻は、İşçi ve Oğul Heykeli（労働者と息子の像）。
透明のエレベーター
Kaleici Panoramic Elevator
オーソンに手下を倒され、ベン・ハリスが逃げ込んだ透明のエレベーター。
結果、ベンはオーソンに突き落とされる。
トレントとアーノルドの会社
EXPO Antalya Sergi Alanı（トルコにあるコンベンションセンター）
トレントとアーノルドのビルとして登場する。最後の戦いの場。
ドーハのシーン
イスラム美術館（Museum of Islamic Art）
ラスト、ネイサンから新たらしい仕事につくよう指示されるシーン。
展示物はもとより、プリツカー賞受賞の建築家イオ・ミン・ペイの美しい建物、美しい海辺の景色も楽しめる。
下記は、ドーハでの撮影に関する記事。
ネタバレあらすじ
ハンドルを奪還せよ！
数十億ドル～百億ドルの価値があるとされる“ハンドル”が強奪される事件が発生。
億万長者の武器商人グレッグ・シモンズが、最高入札者にハンドルを売却する前に奪還するよう、MI6御用達の敏腕エージェント、オーソン・フォーチュンに声がかかる。
フォーチュンの即席チームは、MI6上官ネイサンがコーディネーターとなり、ハッカーのサラ・フィデルと新人スナイパーのJJを加えた4人で動き始める。
映画スターを仲間に
フォーチュンのチームは、マドリードへ向かい運び屋を探すが、手に入れた途端、ネイサンのライバルであるM16の別チームのリーダー、マイクに邪魔されてしまう。
武器商人グレッグ・シモンズが、カンヌでチャリティーガラを主催することを知ったメンバーは、シモンズに近づくため、シモンズのお気に入りの映画スター、ダニー・フランチェスコを脅し、チームに協力させることに。
シモンズの別荘
シモンズは、ダニーと恋人ミカエラ（役のサラ）をトルコのアンタルヤにある別荘に招待する。サラは別荘内でハッキングをし、ハンドルの売買情報を得ようとする。
さらに、ハンドルが、世界中のあらゆるセキュリティシステムを突破するプログラミングが出来る高度なAIであると判明する。
マイクの裏切り
ハンドルの受け渡し場所へ、変装したオーソンが向かい、無事ハンドルを受け取ることに成功するが、突然マイクのチームが現場に現れ、取引現場にいたウクライナ人らを殺害し、ハンドルを奪っていった。
マイクは政府を裏切り、独自に活動していたことが判明する。
金融崩壊
シモンズから、ハンドルの買い手が、バイオテクノロジーの大物のトレントとアーノルドで、2人はハンドルを利用して世界的な金融崩壊を引き起こそうと計画していると教えられる。
シモンズもチームに協力し、マイクが2人と最後の取引をする現場に、ダニーを連れて向かう。シモンズは、手数料の10億ドルを支払わなければ、君たちの愛する人々を殺害すると脅し、窓から見える廃墟になったホテルをAGM-65空対地ミサイルを使い爆破させる。さらに、巨大パラボなアンテナも次々に空爆していく。
その間、オーソンがマイクの部下の傭兵らを倒しながら取引現場に向かう。
内輪揉め
2人が帰った後、マイクはシモンズの話ははったりだと訴えるが、アーノルドはすぐにシモンズに手数料の10億ドルを振り込む準備を指示し、マイクに手数料は諦めろと告げる。
マイクの部下が、システムに侵入したから奴らには用は無いと言い、銃撃戦がはじまり、マイク以外は死亡する。
オーソンは、襲って来たマイクをアタックケースで殴り倒し、無事ハンドルを回収する。
ラスト
全てが終わった頃、ようやくMI6のナイトン長官の秘密工作部隊がヘリで到着する。
チームの上官であるネイサンは、新たな事件のためにドーハへ。
ドーハに向かった3人は、ネイサンからより多額の報酬の仕事を依頼されるが、休暇を取るの一点張り。ネイサンから、返却するよう命令された宝石で、映画ビジネスを始めたと話す。
ダニーとシモンズは、シモンズがモデルの映画を製作していた。ダニーが主演で、シモンズは現場プロデューサー。監督はガイ（・リッチー？）。
～おわり～
"See you next Tuesday."
スラング：侮蔑表現
ラストで、オーソンがネイサンに言った一言。
吹き替えでは「来週火曜に！」。
字幕では、「来週の火曜に」という文字とともに“C U N T”と表示されていた。
See(C) you (U) next(N) Tuesday(T). ⇒ ”C U N T”
単語の意味は、お調べください。
ひとこと
ガイ・リッチー監督らしい作品で、かなりおふざけが入っている。
「コードネーム U.N.C.L.E.」と似た印象。
ネット上での評価は低いが、単純に楽しめる作品で、トルコ・アンタルヤの景色も素晴らしかった。
