映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

ノット・ア・ガール Crossroads (2002)

Wikipediaより抜粋

ルーシー、キット、ミミの3人は仲の良い幼なじみだったが、今はバラバラ。だが高校を卒業した日の夜、昔、埋めたタイムカプセルを掘り出すため公園に集まった。そこでミミは「歌手のオーディションを受けるため一緒にロスへ行こう」と言う。最初は相手にしなかったルーシーとキットだが、それぞれの願いを叶えるためにロスへ行くことを決意する。こうして3人の「自分探しの旅」が始まる。

以下、ネタバレ注意


ラジー賞受賞作

日本版のWikipediaでは、
ゴールデンラズベリー賞ラジー賞)の最悪主演女優賞・最悪主題歌賞を受賞。映画も酷評され、興行も失敗に終わった。
と書かれているが、実際、興行的にはまあまあの売り上げになっている。
アメリカでの興行収入:3,719万1,304ドル
全世界での興行収入の合計:6,114万1,030ドル
作品の内容は平凡だが、若い女性ファン向けのまあまあの作品だと思う。
何より、全盛期のブリトニーがとにかく可愛らしいので、それでよいのだ。

 

回顧録「The Woman in Me」のキャンペーンの一環

The Woman in Me (English Edition)

Gallery Booksから2023年10月24日に出版されたブリトニーの初回顧録「The Woman in Me」の宣伝キャンペーンの一環として、ソニー・ミュージックエンタテインメントがこの映画を買収。2023年10月23日と25日に劇場で再公開され、最近Netflixでも公開されたようだ。
この映画のサウンドトラックの"I'm Not a Girl, Not Yet a Woman"という歌の歌詞から、本のタイトルが付けられたと言われている。
 "I'm just trying to find the woman in me."

 

I Love Rock 'N' Roll 

旅の途中でお金が底をつき、ミミのアイデアでカラオケ大会に出場。チップで荒稼ぎする。ブリトニーが、アローズの名曲を歌うという、この映画最大の見どころ。

 

ロケ地

プロム会場の入り口

Sportsmen's Lodge Hotel
撮影当時からあまり変わっていないようだ。

 

ルーシーの父親の職場

Conoco(ガソリンスタンド)
撮影当時とほとんど変わっていない。

 

カラオケのシーン

Cafe Club Fais Do-Do
映画では、“ブルー・バイユー”という店名だった。
撮影時の様子を詳細に紹介されているブログを見つけたので、興味がある方は是非。

 

ルーシーの母の家

ゲーテッドコミュニティにある豪邸。

 

夕日のシーン

レッド・ロック・キャニオン

 

ネタバレあらすじ

願いの箱
ジョージア州の小さな町で育った、ルーシーとキットとミミ。
親友3人は、子供の頃に願いの箱を埋め、高校の卒業式の夜に箱を掘りかえそうと誓い合った。
しかし、3人は成長するにつれ、友情が薄れていってしまう。
ルーシーは卒業式の総代に選ばれるほどの優等生になり、キットは学校内で人気の女生徒となり、ミミは高校卒業前に妊娠したことで悪い噂が流れていた。

約束の日
学校では仲良くなかった3人だが、卒業式の夜、3人で願いの箱を掘り出し、昔の願いを思い出すことに。
キットは結婚、ルーシーは家を出た母を探すこと、ミミはカリフォルニア旅行だった。
ミミはロスでのオーディションのため、キットはUCLAの学生である婚約者に会いに、ルーシーはロスへ行く途中のアリゾナに住む母親に会いに行こうと、3人での旅を計画する。

ロスへ出発
3人は、ミミの友人のベンの運転するオープンカー(ビュイック スカイラークコンバーチブル)で出発。ルーシーは、父親に黙って家を出ていた。
途中で車が故障し、お金が底をついた4人は、ミミの提案でカラオケ大会に出場。ルーシーの歌で会場が盛り上がり、チップで荒稼ぎすることに成功する。

ベンの噂
ベンには、殺人罪で服役していたという噂があり、3人は真相を聞くことに。実際は、義父から虐待されていた義理の妹を救うために起こした行動で服役したと説明される。(親の同意無しに州境を越えたため)
真相を知った3人は、それぞれの秘密を告白しはじめる。
ルーシーは、音信不通の母親が、今でも自分に会いたいと思っていると信じていること。キットは、母親から目標体重になるまで毎年ダイエット・キャンプに参加させられていたこと。ミミは、おなかの赤ちゃんの父親は、元彼のカートではなく、クリスマスパーティーの帰り、車で送ると言ってレイプをした男性だと話す。出産後は、養子に出す予定。

母キャロライン
ルーシーは、母キャロラインの家を見つけ、3人と別れることに。
母は、再婚して二人の息子と暮らしていた。
そして、ルーシーのことは予期せぬ妊娠であり、ピートに産みたくないと訴えたが、無理やり出産させられたと聞かされる。
ショックを受けたルーシーは、3人が泊まるホテルへ向かう。

キットの婚約者
ロサンゼルスに到着し、疲れたというルーシーとベンを置いて、キットはミミと観光に出る。キットは、1日でも早く婚約者に会いたいと、強引にミミを連れて彼の部屋へ向かう。試験勉強で会えないと言っていた彼の部屋には、見知らぬ女性がおり、さらにミミをレイプしたのが、婚約者だと気づいてしまう。
キットは婚約者を殴り、ミミを追いかけるが、ミミは階段から転げ落ち、流産してしまう。

旅の終わり
ルーシーは父に連絡をし、キットとミミと一緒に帰ることにする。
キットとミミは、ルーシーにミミの代わりにオーディションを受けるよう説得する。
ルーシーは、迎えに来てくれた父に謝罪し、キットとミミと一緒に帰ろうとするが、ルーシーは父のためではなく自分のために、オーディションに行こうと決断する。

ラスト
ルーシーは、ベン、キット、ミミ、父と共にオーディション会場へ向かう。
ベンが、ルーシーのために曲をつけてくれた「 I'm Not a Girl, Not Yet a Woman 」を歌い、会場は大いに盛り上がる。
3人は、ロサンゼルスのビーチに願いの箱を再び埋めるが、箱には夢ではなく、過去と決別するものを入れて封印し、今を大切友情を育んでいこうと決める。
~おわり~

 

 

ひとこと

22年前のラジー賞受賞作を逆に観てみたくなった。
女子3人のロードムービー、何だか楽しそう。
全盛期のブリちゃん全開で、正直楽しめた。
映画の撮影現場には、当時付き合っていたジャスティン・ティンバーレイクが、度々来ていたらしい。
映画の中でも、*NSYNCの”Bye Bye Bye”が使われていた。
ストーリーはB級ですが、2002年のブリちゃんが本当に可愛いのでおススメします。