2012年。イエローストーン国立公園に子供たちとキャンプに訪れたジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)は、謎の男チャーリー(ウディ・ハレルソン)から“地球の滅亡”が近いことを知らされる。しかもその事実を世間に隠している各国政府は密かに巨大船を製造し、限られた人間だけを脱出させる準備に着手しているという。そんな中、ロサンゼルスで史上最大規模の地震が発生、さらに各地で大地震や大津波、大洪水、大噴火が起こり、その被害はアメリカ全土へと拡大していく。ジャクソンは別れた妻・ケイト(アマンダ・ピート)と二人の子供を守るため、家族と共に巨大船がある地を目指す。
3月11日の東日本大震災以降、地震や津波、停電等の場面があるドラマや映画等は
放送自粛されるようになった。
ある海外ドラマで、シーズン最終話が停電がらみのエピソードのため放送自粛され
そのことを不満に思っていた。
災害当日、私の家は震度5だったが、物が落ちてきた程度で被害は全くなかった。
近所は停電になっていたが、我が家は停電にもならずにすんだ。
娘とソファーの端と端に座り映画を見始めたが、映画で地震が始まると
娘が私に寄り添ってきた。私も娘と手をつなぎ2人でくっついたまま映画を観終えた。
津波のシーンでは涙が出た。あの津波のニュース映像と重ねて観てしまう。
今までどんなパニック映画を見ても、怖いと思ったことも泣いたことも無かった。
むしろ、こんなことあるわけない!と感情移入することもなかった。
被害にあわれた方が観たら、どれだけショックを受けるだろう。
そう思った時に、放送自粛に不満だった自分を恥じた。
映画の感想も3月11日以前・以降では全く違っていると思う。
11日以前に観たら、ハッピーエンドの作品だと思えていただろう。
主人公達が無事箱舟に乗り、生き延びたことを良かったねとは思えなかった。