映画とドラマとロケ地

映画や海外ドラマの撮影地の紹介+レビュー

アイ・アム・マザー I AM MOTHER (2019)

I am Mother

人類の死滅した後、人類を復活させるための全自動システムが起動する。

その施設では、母親という名前の一体のロボットが、多数の胚を保存し、ひとつだけ

選び、成長させ、新生児を誕生させていた。

 

以下ネタバレあり

 

 

【あらすじ】 

人類の死滅した後、人類を復活させるための全自動システムが起動する。

その施設では、母親という名前の一体のロボットが、多数の胚を保存し、ひとつだけ

選び、成長させ、新生児を誕生させていた。

数年後に子供から、何故一人ずつしか育てないのか?と尋ねられ、母親は

「良い親になるための練習期間が必要」と答える。

そこから38年後、10代の娘が、母親の腕を修理が出来るまで成長していた。

母親はテストに備えるためにと、難しい倫理の授業を行っていた。

成長した娘は、施設の外の様子を知りたがるが、汚染のため、外に出た途端に

あなたは死んでしまうと説明していた。

ある日、外から助けを求める声が聞こえ、娘は施設のロックを解除すると、

1人の女性が倒れこんでくる。

母親は女性を治療室に閉じ込め、その後、娘と女性の交流を監視していた。

 

テストに合格した娘は、新たな胚の育成を許され、自分の弟妹を1人誕生させる

準備を始める。

その後、母親が娘にいくつかの嘘をついていたことがわかり、娘が女性の盾になり

母親にエアロックを開けさせ、2人は施設から脱出する…。

 

 

映画に登場したロボットを紹介する動画。

 

母親の目の部分は、映画「2001年宇宙の旅」のHAL 9000のオマージュと

言われている。(HAL 9000:人工知能を兼ね備えた架空のコンピューター)

 

 

人類復活のためのシステムがスタートしてから、35年後に主人公の娘が

10代という設定を不思議に思いながら、観ていた。

歳を取らないのか?とか、見間違いかな?とか、一瞬思ったが

案の定、“今までにもう何人も育てている…”という一番怖い設定だった。

 

実際、1人目よりも2人目、3人目のほうが、母親として経験値がある分

子育てが上手くなっていく。映画の“母親”は、良い親になるための

練習期間が必要だと言っていたが、それは、自分が良い親として子を育てられ

また、子供も思い通りの良い子に成長していくまでは、あくまで“練習”であり

失敗した時点で、改めて別の子で子育てをやり直していた、ということになる。

ということは、今まで産まれた子供達は、あの場所に…?

 

今後、母親の考えた基準(テスト)に合格した娘は、次々に人類を誕生させて

いくのだろうが、母親が思い描いていた”善き人類”にはきっとならないだろう。

人数が増えた分だけ、問題も増え、結局同じ状態かもしれない。

その時は、改めてリスタート(全滅)させるのか?

そもそも、このシステムは、単なる研究のひとつにすぎないのかもしれないし…。

 

女性を殺しに来たロボットは、施設にいた“母親”ロボットと少し違っていた。

女性は、施設内の子供1号だと思っていたが、もしかして同じような施設が

他にもあり、目的別に育てられているという可能性もありそう。

 

 考えすぎるときりがない!