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ピタルとアリックス La fille du patron The Boss's Daughter(2015)

La Fille Du Patron

 Netflixよりあらすじ

繊維工場で働く既婚の男と、その上司の娘。共に過ごす時間を重ねる2人は、やがて激しい恋に落ちてゆく。だが、2人の愛は、職場に不協和音をもたらしてしまう。

 

以下ネタバレあり

 

 

パリ・プレミア時の映像

Olivier Loustauの初監督作品。

 

(ネタバレあらすじ)

主人公のビタルは、フランスの田舎にある小さな繊維会社で働く40歳。

会社のラグビー部のチームリーダーとしても活躍し、家庭では妻と一人娘との

3人ぐらしだが、夫婦関係は冷めきっていた。

ある日、労働環境改善のためにと、人間工学が専門の社長の娘アリックスが

社内調査を始め、彼女の協力者としてビタルが選ばれる。

まだ26歳のアリックスだが、徐々に妻子あるビタルに惹かれていき

2人は関係を持つ。

 

2人の関係はすぐに社内に広まり、アリックスの父である社長の耳にも届く。

経営がうまくいかない上、工場の生産が間に合わない状況になり、

社長は検証もせずに機械の回転数を上げ、結果、従業員が怪我をしてしまう。

従業員らから自分の判断を責められ、娘は従業員と不倫、

限界に達した社長は、会社を身売りすると言い捨て、その場を立ち去る。

 

ラグビー部は決勝戦まで勝ち残っていたが、会社のことを考え

動揺するメンバーたちを団結させるために

ビタルは、会社名の入ったユニフォームをメンバーの前で燃やす。

会社の倉庫から生地を盗み、自分たちで新たなユニフォームを作り

勝戦に臨むが、結果敗北し、準優勝に。

 

アリックスは、カナダに戻る予定があり、ビタルもすぐにカナダへ行くと言うが

会社のこと、離婚問題など、山積みのため、すぐには行けるはずがないと

お互いわかっている。

それでも、2人は笑顔で寄り添い、タンデムで風を切って走っていく。(完)

 

 

 インタビュー映像

 

不倫がテーマとはいえ、どこかさらっとしているのは、フランス映画だから

だろうか?

ラストも、涙の別れ等はなく、恋するおじさんと乙女が幸せそうに寄り添うので

「お幸せに!(=ご勝手に!)」と言わざるを得ない気持ちになってくる。

 

個人的には、ラグビーシーン中心に楽しんで観ていた。

釜石ファンだった私は、

ラグビー=製鉄所(工場)勤めの大きなおじさんが泥だらけでプレーするスポーツ

と 脳裏に焼き付けられているため、懐かしい気持ちで応援させてもらった。

主人公の恋愛が、どうでもいいと思えたのも、ラグビーシーンがあった

からかもしれない。

 

 

【映画ロケーション】

 

 工場のシーンは、フランスのリオルジュのBel Maille(工場)で撮影された。

実際の従業員が、エキストラとして出演したらしい。

 

試合のシーンは、Mallevalスタジアムで。