Netflixよりあらすじ
繊維工場で働く既婚の男と、その上司の娘。共に過ごす時間を重ねる2人は、やがて激しい恋に落ちてゆく。だが、2人の愛は、職場に不協和音をもたらしてしまう。
以下ネタバレあり
パリ・プレミア時の映像
Olivier Loustauの初監督作品。
(ネタバレあらすじ)
主人公のビタルは、フランスの田舎にある小さな繊維会社で働く40歳。
会社のラグビー部のチームリーダーとしても活躍し、家庭では妻と一人娘との
3人ぐらしだが、夫婦関係は冷めきっていた。
ある日、労働環境改善のためにと、人間工学が専門の社長の娘アリックスが
社内調査を始め、彼女の協力者としてビタルが選ばれる。
まだ26歳のアリックスだが、徐々に妻子あるビタルに惹かれていき
2人は関係を持つ。
2人の関係はすぐに社内に広まり、アリックスの父である社長の耳にも届く。
経営がうまくいかない上、工場の生産が間に合わない状況になり、
社長は検証もせずに機械の回転数を上げ、結果、従業員が怪我をしてしまう。
従業員らから自分の判断を責められ、娘は従業員と不倫、
限界に達した社長は、会社を身売りすると言い捨て、その場を立ち去る。
動揺するメンバーたちを団結させるために
ビタルは、会社名の入ったユニフォームをメンバーの前で燃やす。
会社の倉庫から生地を盗み、自分たちで新たなユニフォームを作り
決勝戦に臨むが、結果敗北し、準優勝に。
アリックスは、カナダに戻る予定があり、ビタルもすぐにカナダへ行くと言うが
会社のこと、離婚問題など、山積みのため、すぐには行けるはずがないと
お互いわかっている。
それでも、2人は笑顔で寄り添い、タンデムで風を切って走っていく。(完)
インタビュー映像
不倫がテーマとはいえ、どこかさらっとしているのは、フランス映画だから
だろうか?
ラストも、涙の別れ等はなく、恋するおじさんと乙女が幸せそうに寄り添うので
「お幸せに!(=ご勝手に!)」と言わざるを得ない気持ちになってくる。
個人的には、ラグビーシーン中心に楽しんで観ていた。
釜石ファンだった私は、
ラグビー=製鉄所(工場)勤めの大きなおじさんが泥だらけでプレーするスポーツ
と 脳裏に焼き付けられているため、懐かしい気持ちで応援させてもらった。
主人公の恋愛が、どうでもいいと思えたのも、ラグビーシーンがあった
からかもしれない。
【映画ロケーション】
工場のシーンは、フランスのリオルジュのBel Maille(工場)で撮影された。
実際の従業員が、エキストラとして出演したらしい。
試合のシーンは、Mallevalスタジアムで。