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シカゴ7裁判 The Trial of the Chicago 7 (2020)

The Trial Of The Chicago 7

 Wikipediaより概略抜粋

1968年8月28日、イリノイ州シカゴで民主党の全国大会が開かれていた。
会場近くのグランド・パークでは、ベトナム戦争に反対する活動家・市民がデモのために集結しており、その数は1万5000人を超えていた。
一部の参加者が民主党大会の会場に押しかけようとするが、警官隊はそれを制止。
また、警官隊がデモ参加者を警棒で殴ったり、催涙ガスを発射、怒った参加者が石やビンを投げるなどして応戦した。
双方合わせて数百名の負傷者を出し、暴動を扇動した容疑で告訴されたデモ参加者7人は、シカゴ・セブンと呼ばれるようになる。

以下ネタバレあり

 

映画登場人物と実際の人物を紹介する動画
アビー・ホフマンが、そっくり。

史実なため、裁判結果はわかっているがが、ジュリアス・ホフマン判事の偏った裁判にイライラ・ハラハラさせられたり、アビー・ホフマンのコミカルなシーン、告訴されたメンバーらの心情も丁寧に描かれており見ごたえある作品だった。
この時期に公開ということで、完全にアカデミー賞狙い。
きっと、どこかの部門でノミネートされるのだろう。

シカゴ7+ブラックパンサー
アビー・ホフマン:青年国際党(イッピー)の共同創立者
ジェリー・ルービン: 青年国際党(イッピー)の共同創立者 左翼主義活動家
デービッド・デリンジャーベトナム戦争終結運動(MORE)のリーダー 平和主義者
トム・ヘイデン:民主社会学生同盟 反戦活動家のち政治家・作家他 女優ジェーン・フォンダの元夫、3番目の妻は女優のバーバラ・ウィリアムズ
レニー・デイビス民主社会学生同盟 反戦活動家 その後、新興宗教Divine Light Missionスポークスマンに
ジョン・フローイネス:反戦活動家 化学者
リー・ウィンナー:活動家
ボビー・シール:ブラックパンサー党 公民権運動指導者

 

スティール・ディス・ムービー

2000年公開 “STEAL THIS MOVIE” アビー・ホフマンを主役にした映画
「LAW & ORDER:クリミナル・インテント」のロバート・ゴーレン役で有名なヴィンセント・ドノフリオが、アビーを演じている。
双極性障害に苦しみ、1989年に自殺したと言われている。

 

シカゴ7が無罪を勝ち取った日の映像。映画と見比べるのが楽しい。

 

ブラックパンサーのボビー・シールの最近のインタビュー映像。
お元気そうで何より。

Barbeque'n with Bobby

最近は、講演活動のかたわら、バーベキューのレシピの本やソースの販売も手がけているよう。

 

映画撮影裏側
マイケル・キートンが演じた、ウィリアム・ラムゼイ・クラーク司法長官がカッコ良い存在だった。
大好きなジョセフ・ゴードン=レヴィットの演じたリチャード・シュルツ検事も敵対する相手とはいえ、筋の通った人物でほっとする。

 

【映画ロケーション】

 トム・ヘイデンが大学の講堂で話すシーンは、ニュージャージーセント・エリザベス大学にあるHyland Hall(1F)で撮影されました。
上記↑にリンクした、大学の公式HPにHyland Hallの写真が紹介されています。

 

ジュリアン・ホフマン判事の事務室に使用された重厚感ある部屋は、Fairleigh Dickinson Universityにて撮影されました。
大学の公式HPで撮影に関する紹介ページがあります。
また、大学のFacebookでは、撮影時の画像が沢山公開されていますので、是非!
上記、youtubeの動画は、映画のSet DecoratorであるAndrew Basemanへのインタビューです。(大学公式Youtubeチャンネルです)

 

 裁判所入口 ニューアーク市(ニュージャージー)の市庁舎

 

デモの群衆と警察の一触即発のシーン。
大勢の警察官の背後にそびえたつモニュメントは、シカゴのグラントパークにあるJohn Alexander Loganのモニュメント

 

警官たちに押され、店のガラス窓を割るシーン。
Dino & Harry's Steakhouse :リンク先では、店内のバーチャルツアーが楽しめます。