人口の4%の人間が超能力を持って生まれる世界。
超能力者たちは、迫害を受け、貧困に苦しんでいた。
電気を操る超能力を持つコナー・リードは、病気の母親の治療費のため
日雇い労働で稼ぐが、ギリギリの状態だった。
ある日、高額の日給につられ、コナーは犯罪組織の一員になってしまう…。
以下ネタバレあり
2016年、同名タイトルの10分間の短編作品が先に公開される。
本作に登場する人物らも出てくるので、映画をご覧になった方は是非。
この作品は、製作費をクラウドファンディングサイトIndiegogoで集めていた。
コナー役のロビー・アメルと、ギャレット役のスティーブン・アメルが登場する
クラウドファンディングのキャンペーン動画。
2人似ているな…と思いながら観ていたが、いとこ同士だと知り納得!
映画撮影風景。
VFXでどのように編集されているかわかって面白い。
【映画ロケーション】 カナダ・オンタリオにて
日雇い仕事を請け負う場所:High Park Brewery
ギャレットとの初めての仕事の後、盗品を搬入した整備工場。
A-1 Auto Service
ギャレットからアラームを切って、車を盗めと言われるシーン。
P.J. O'Brien Irish Pub & Restaurant前
マーカスのアジト:Waverley Hotel ※現在は、建て替えられている。
(ネタバレあらすじ)
人口の約4%が、様々な超能力を持って生まれる世界。
超能力者らは迫害を受け、貧困の末、犯罪に手を染めるものも少なくない。
電気系の超能力を持つコナー・リードは、脳腫瘍を患う母親の治療費ため、
日雇い労働で稼いでいたが、日給の高さにひかれ、違法薬物を扱うマーカスの
手下のギャレットらと働き始める。
ギャレットは、コナーが能力を使いこなせるようにトレーニングさせていく。
組織への上納金の支払いが滞っていたマーカスに対し、ギャレットとコナーは
警察が押収した薬物の強奪計画を提案する。
強奪した薬物を売りさばけば1000万になる。
ギャレットは、組織の中でマーカスと同等の地位を、
コナーは、母の治療のため、マーカス専用のヒーラーのニアを、と要求。
マーカスは了承し、強奪計画が実行されるが、マーカスの部下たちが裏切り
コナーの仲間たちを殺害する。
コナーは、親身になってくれたパーク捜査官に密かに連絡を取り
マーカスのアジトを教え、警察は強制捜査でマーカスの店へ踏み込む。
店から逃げ出したマーカスらを、コナーとギャレットが待ち構え、殺害するが
ヒーラーのニアの能力が、病を治すのではなく、自分の体に相手の病を
移し替えるだけの能力だったと知る。
コナーの母の病気を治せば、ニアが代わりに脳腫瘍で死んでしまう。
コナーは、一度はニアを銃で脅し母を救おうとするも、母の最期を看取る
覚悟を決め、ニアを自由にする。
ギャレッドは、マーカスにかわり違法薬物を取り仕切ることに。
コナーは、母の墓前で、しばらく来られないが見守っていて欲しいと告げ
警察へ自首をしに向かう。
自由になったニアは、収監されている父の面会へ行く。
~終~
超能力者とはいえヒーローではなく、X-MENのようなミュータントな存在で
迫害され貧困に苦しんでいるという設定。
その上、超能力者の髄液を使ったサイクという違法薬物が蔓延し、
冒頭では、髄液目的で、超能力者らが監禁されている様子が映し出される。
主人公のコナーは、母の治療費のために犯罪に手を染めることになるが
根は母思いの優しい青年なので、最後の最後で良心が勝ち
性善説作品として終わっていく。
怒りで能力大爆発⇒皆殺し…という展開になるのか?と予想していたので
ほっとするエンディングになった。
自分なら、どんな能力が会ったらよいかな?と、考えていたが
相手の心を読める能力だけは持ちたくない。
人間不信になって、マーカスみたいになってしまいそう。
やはりギャレットのサイコキネシスが良いな。
家事が楽そう!