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人生のコンマ O Vendedor de Sonhos THE DREAMSELLER (2016)

Netflix公式サイトより

人生に絶望し、自ら命を絶つ決心をした心理学者の前に、突然現れたひとりの男。彼に助けられ、新たな生き方を学ぶなかで、思いがけないきずなが芽生えてゆく。

以下ネタバレあり

 

O Vendedor de Sonhos. O Chamado (Português)

原作は、精神科医でもある作家 Augusto Curyのシリーズ化された、”O Vendedor de Sonhos”。(直訳:夢のセールスマン,ドリームセラーシリーズ)。
2009年、ブラジルでの売り上げベスト10に入った作品。
原作も映画と同じく、サンパウロの高層ビルで大学教授のJúlio César Lambertが、自殺をしようとしているシーンから始まる。
作者の公式Youtubeチャンネルもある。

 

生きている、ただそれだけで美しい

映画の原作ではないですが、日本でもアウグスト・クリの作品は、いくつか出版されているようです。
アマゾンでは、”自殺率を低下させた奇跡のノンフィクション。”と紹介されています。

 

 

映画を観始めて、すぐに大好きなロビン・ウィリアムスの主演作である「フィッシャー・キング」(1991年)を思い出しました。
比べながら観てしまったのが、いけなかったかもしれない…!?

 

【映画 ロケーション】

ホームレスの男の寝床:オクタヴィオ・フリアス・ジ・オリヴェイラ橋のたもと
飛び降り自殺をやめて、男の後をついていくシーンはビニェイロス川添い。
(ブラジル サンパウロ

 

(あらすじ)

映画は、精神科医のJúlio Césarが、息子に常に1番を求め続けたことで、家族との関係が悪化。人生に絶望し、飛び降り自殺をしようと高層ビルに立ちすくんでいるシーンから始まる。

自殺を思いとどまるように説得をしようとするが、精神科医である彼を論破出来るものがいない様子。
そこに、汚い身なりの男性が現れ、Júlioの側に行き、彼と話し始める。

夢を売っているという男は、Júlioのように死にたいと思う者には、コンマ(,)を売ると話す。
人生の続きがあるように、コンマを売るのだと説明し、Júlioは自殺をやめ、彼についていくことにする。

男は、ホームレス生活を送っており、ホームレス仲間のリーダーとして仲間から信頼されていた。
Júlioは、彼の寝床を借り、翌日も彼と行動を共にする。

Júlioの自殺を止めたことから、男の言動が注目されるようになり、ネット上で彼の動画が拡散されていく。
しかし、何者かが彼の命を狙っていた…。

 

 

 師匠ことellon Lincoln Filho役のCésar Troncosoと、Júlio César役のDan Stulbach。
イケオジ2人が主人公のベストセラーが原作の作品、と期待をしすぎたせいなのか。
少々歯がゆい印象。