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フェイシング・ザ・ジャイアント  Facing the Giants (2006)

フェイシング・ザ・ジャイアント [DVD]

高校のフットボールチームのコーチを始めて6年になるグラント・テイラー。
6年間、チームは1度も優勝することが出来なかった。
主力選手が他校に転校し、戦力が落ちる中、グラントは偶然に生徒の親達から自分のコーチ解任の話が持ち上がっていることを知ってしまう。
家計も火の車で、人生に対する希望を失いかけたグラントだったが、神を信じ、神の指導のもと、チームを指導していこうと決める。

以下ネタバレあり

 

メイキング映像

宗教色が強い作品のため、日本人の場合、好き嫌いが分かれる作品。
そもそも、この映画のキャストもクルーもシャーウッド・バプテスト教会のボランティア構成されている。
映画の収益で、青少年センターを作りたいという計画もあったようだ。
ラストの州決勝戦の相手校のコーチは、シャーウッド・バプテスト教会の牧師であるジム・マクブライド氏(元レスラー)が演じている。
飴は、彼のアイデアだと書かれていた。
確かに、憎たらしい印象になり、良かった。

本人役で登場したのは、母校マイアミ大学の元ヘッドコーチとして有名なMark Richt氏。
先日、SNSパーキンソン病と診断されたことを公表している。
ちなみに彼の妹は、元アメフト選手(QB)のBrad Johnson氏の奥様。


※ネタバレ注意※

(ネタバレあらすじ) 
グラント・テイラーは、高校のフットボール部のヘッド・コーチ。
6年間の在任中、いまだチームを優勝に導けずにいた。
有力選手は、他校に引き抜かれ、転校してしまう。
家庭でも、お金に困り、家の修理も電化製品の故障も後回し。
7年目のシーズンが始まるが、3連敗したことで、選手らの親からコーチ退任の話が出ていたことを知り、ショックを受ける。

落ち込む中、グラントは聖書を読み、神の力で選手らを導いていこうと決意する。
今までのコーチングを改め、選手らに神の指導の下でチームが勝利していくと伝える。選手らに態度を改めさせ、親子関係も学校生活もうまくいくようになる。

生まれ変わったチームは、勝ち続け、州のプレーオフの出場権を得ることに。

コーチの指導のおかげで、息子との関係が修復された父親は、ボロボロのコーチの車を見かねて、匿名で新品のピックアップトラックをプレゼント。
学校側もコーチの給与をUPし、家計が安定することで、妻は不妊治療を始める。

州の決勝戦
ディフェンディング・チャンピオンのリッチランドジャイアンツとの戦いは、前半、点差を広げられるが、じりじりと点差を縮めていく。
焦ったジャイアンツは、意図的にキッカーを負傷させ、グラントは控えのキッカーのデヴィッドを出場させる。彼は、サッカー部出身で、ロング・キックが苦手な選手。
残り2秒で1点差の中、グラントは、他のコーチが反対する中、デヴィッドに51ヤードのフィールドゴールに挑戦させる。
車椅子のデヴィッドの父ラリーが、ゴールの奥で自力で立ち上がり、デヴィッドを励まし、神を信じ挑戦しようとするデヴィッドに、追い風が吹き、デヴィッドがキックしたボールは、ゴールポストを超えていく。
ついに、チームは州大会で優勝する。

試合後、グラントは選手らを讃え、そして、神には不可能なことは無いと伝える。
帰宅すると、妻から妊娠を伝えられ、喜びの涙があふれる。

ラスト:2年後
グラントの妻は二人目の子供を妊娠中。
州大会の優勝カップが、二つ並んで飾られていた。
~終~