パルスと呼ばれる災害が世界を襲い、放射能汚染の影響で特殊能力を持った超人が生まれるようになった近未来。超人犯罪の増加により、政府は超人専用刑務所を設立、囚人はナリーという装置によって特殊能力を無効化されていた。そんな中、“共感”の能力を持つ超人ディエゴ・ディアスが新たに収監される。彼はやがて、特別な独房に収容された超人“ザ・ローブ”の存在を知ることに。厳重に封じられたザ・ローブの能力とは……。
以下、ネタバレ感想あり
ブルース・ウィリス引退前の作品
この映画は、2022年に俳優引退を表明したブルース・ウィリスの引退前最後の作品のひとつ。出演シーンは、1~2日で撮り終えたという。
原作
原作は、Grant Chastainの同名作品(グラフィックノベル)。
フロリダ近海の島にあるサンティブロン連邦矯正施設が舞台の作品。
エンドロールも必見!
エンドロール途中、最後にも映像あり。 要注意!
ひとことふたこと
冒頭から伝わってくるB級感。嫌いではない。
しかし、いかんせん内容が薄すぎた。
X-MENのような特殊能力を持った超人が収監されている刑務所が舞台。ナリーという装置により特殊能力が無効化されているという設定。
主人公は、共感力の能力を持つディエゴ・ディアスなのだが、彼は特に何もしないまま映画は終わってしまう。
ザ・コンダクターと呼ばれるゴードン・トゥイーディーが覚醒するシーンで、ようやく映画らしくなってくるが、あっさり死んでしまいビックリ。
ラストでは、ブルース・ウィリス演じる”ザ・ローブ”が、能力を使って脱獄するのだが、爽快感は無い。
たまにこの映画のような珍妙な作品を観るのも良いことだと思う。普通の映画がどれだけ長い時間をかけ、細かく丁寧に作られているのかを気づかせてくれるから。