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FBI:インターナショナル S2 #12 インディゴ・ファイル "Glimmers and Ghosts"

WOWOWより抜粋

ベルリンで起きた殺人事件の容疑者が、録音されていた声からアメリカ人と判明。イェーガーの協力要請を受けフライチームが現地で捜査を始めると、殺されたトビアスガンツ旧東ドイツの秘密警察シュタージの精鋭部隊“インディゴ”のメンバーだった。インディゴのメンバーはあと4人。彼らの身元を特定したいが、旧西ドイツの防諜部門トップだったバラックにも「正体は不明で、過去を暴くのは危険」と警告される……。

以下ネタバレ注意

 

シュタージ

今回は、旧東ドイツの秘密警察シュタージの精鋭部隊のメンバーだった人物を狙った事件だった。
徹底的な相互監視網を敷いて国民生活の抑圧するという恐怖政治を植え込んだ東ドイツにあった省庁。

プーチン氏は、東ドイツに駐在時代にシュタージの身分証を持っていたという。

カトリン・イェーガー

シーズン1で主要キャストだったカトリンが、久々に登場!
相変わらずのクール・ビューティーで、惚れ惚れしてしまった。

ロケ地 チェックポイント・チャーリー

Checkpoint Charlie
逃走するアンナを追いかけるシーン。
東ベルリンと西ベルリンの境界線上に置かれていた国境検問所があった場所。

 

ネタバレあらすじ

殺人事件
被害者:トビアスガンツ(75)元数学教師
ドイツ・ベルリン在住
男に銃を向けられ、ガンツ氏の正体を知っていると言い、家族に知られたくなければ、自分で首を吊れと言い、出来なければ射殺すると脅される。
ガンツ氏は、男に気づかれぬよう録音ボタンを押し、自ら首を吊る。

ガンツ氏の正体
ガンツ氏が録音したのは、古い録音装置で、アメリカ訛りの男が、ガンツ氏に自殺を強要し、首にロープをかける様子が録音されていた。
そして、彼はただの数学教師ではなく、シュタージだったことが判明する。
また、犯人は他のインディゴのメンバーも狙う予定だという発言をしていた。
⇒連続殺人事件の可能性

シュタージ
ガンツ氏は、ベルリンの壁崩壊前の東ドイツの秘密警察”シュタージ”のメンバーだった。シュタージは、家族や友人・隣人をスパイする情報提供者らとの巨大ネットワークを掌握し、西ドイツにも膨大な数の潜伏工作員を抱えていた。
さらにガンツ氏が所属していた部隊は、“インディゴ”と呼ばれる精鋭部隊で、西側で暗殺・拷問などで暗躍していたと言われていた。

サイモン・バラック
チームは、カトリン・イェーガーの協力のもと、サイモン・バラック氏に話を聞きに行く。バラック氏は、カトリンがアカデミーを卒業した際、時計をプレゼントした人物。
また、カトリンが、東ドイツ出身のスパイ・ハンターであり、それが警察官になった理由だとわかる。
バラック氏によると、インディゴは西ベルリンで働いていた男性5人のチームで、メンバーは上司にのみ報告するため、部隊全員の正体はトップしか知らなかったという。
インディゴは、心理戦に長け、ターゲットの家に忍び込み、暖房をつけたり。壁の絵を逆さまにしたり、犯罪の証拠をの残したりして、脅かしていたという。また、子供も狙い、一度のミスもないまま、幽霊のように存在を消したと話す。
バラック氏は、インディゴの情報提供を頼まれ、一度は断るが、カトリンに説得され、情報を送ることに同意する。

音声分析
FBIが開発した特別な音声分析を利用し、犯人の声からモンタージュを作成、ベルリンに滞在または居住しているアメリカ人のパスポート写真に照らし合わせていく。
フォレスターは、前科がある人物に絞るよう言い、ポール・ケナードという男が浮上する。
その男は、イリノイ州出身の39歳。麻薬の犯罪歴があり、西ベルリン生まれだが、アメリカ人夫婦の養子になりアメリカ国籍となるが、先月市民権の回復を再申請したところだった。申請書に記載された住所は、保護観察中のAnna Dahns(35)という女性の家だったことも判明する。

ポールとアンナの関係
メンバーは記載された住所へ向かうが、アンナはその場から逃走する。スミッティがアンナを確保する。
調べにより、アンナがポールの妹だと判明する。
1989年に孤児になった2人は、唯一の家族であるアメリカに住む叔父を頼るが、子供二人は受け入れられないと言われ、ポールだけが叔父に引き取られ、妹アンナと生き別れになることに。ポールは、6歳でイリノイへ行くが、叔父が亡くなった後は里親を点々とし、虐待を受け、その後ドラッグの依存症になったようだ。
アンナは3歳で、ハンブルクの家族に預けられるが、思春期の頃からぐれ始める。
2人が連絡を取り合うきっかけとなったのは、家系図アプリだった。
その後、犯行現場近くの防犯映像から、アンナの姿も発見される。⇒共犯?

アンナへの事情聴取
アンナは、兄が誰を狙っているかはわからないが、被害者がシュタージであれば、自分たちの父親にしたことが原因だと話す。

ポールたちの父親
サイモン・バラックから、2人の父親に関する情報を得る。
彼らの父親は、ベルリン大学の経済学教授で共産主義を批判していた人物。
ベルリンの壁が崩壊する直前、女子学生へのストーカー行為で告発され、更に妻は飲酒運転事故で亡くなってしまう。妻の自動車事故は秘密工作である可能性が高く、精神的に追い詰められた父親は、自宅で首を吊ってしまう。その遺体を発見したのが、ポールだった。

カトリンの過去
東ベルリン出身
貧困のため食事を抜いたり、寒さをしのぐためパジャマに新聞紙を詰め込んでいたが、家族は幸せだったと話す。
しかし、父親がリビングにあった盗聴器を発見してから、変わってしまったという。

告発した女子学生
ポールたちの父親を告発した女子学生は、現在、教授職についていた。
彼女は、ポールの父親を尊敬していたが、ある日、授業前に男に話しかけられ、東ベルリンにいる親戚を刑務所に送られたくなければ、支持に従えと脅迫されたと言う。
教授を告発した後、善良な人物を台無しにし、家族を崩壊させたという事実を抱えて生きていかなければならなかったと語った。
脅迫してきた男の名前はわからないが、顔は覚えており、10年前にその男の写真が載った記事を見つけたと言い、保管していたものを見せられた。

マイケル・バーコフ
マイケル・バーコフ:オーストリア人融資家
記事は、事前団体に関するものだった。
急いでバーコフの家へ向かったが、妻が射殺され動揺するバーコフを発見する。
夫婦で帰宅した時に男がおり、格闘中に妻が撃たれ、男は逃走したと説明。
バーコフは、自分がインディゴだったことを認め、ポールの両親の死は、偽装したものだと告白し、副司令官であるガンツに報告したと話す。
また、シュタージは全て文書化しており、インディゴ・ファイルに記録していると説明する。

インディゴ・ファイル
ポールがどうやって極秘書類であるインディゴ・ファイルを入手したのか?
妹アンナによると、家系図アプリによりアンナと連絡を取り合うようになったポールは、お金を貯めてベルリンへやって来たという。家族に関して調べている際、父の貸金庫からインディゴ・ファイルを発見したと説明。
ポールは、事件を起こす前に、安全のためにファイルをアンナに託し、アンナは自宅の掃除機の中に書類を隠していたことがわかった。
アンナは、ポールを救うためにも、復讐を止めるよう説得して欲しいと頼まれるが、アンナはポールに逃げて!と伝えてしまう。

カトリンの父
カトリンが7歳の時、父に連れられ公園へ行き、ベンチで待つよう言われて待っていた。しかし、父はその間に家族を捨て、1人で西側へ逃げてしまう。
母も逮捕され、家族は崩壊し、カトリンはサイモン・バラックの家でメイドをしていた叔母の家で暮らすことになったと聞かされる。

インディゴのトップ
その後、チームは、メッセージに隠された情報からインディゴのトップがサイモン・バラックだと突き止める。
すぐにバラックの家へ向かうと、バラックがポールに銃を向けている状況だった。
バラックは、ポールが自分を殺そうとしたと訴えるが、カトリンはバラックに銃を置くよう言い、インディゴのファイルを発見したと伝える。
バラックは、この日が来ることはわかっていたと言い、カトリンで良かったと語り、自殺しようとするが、銃に弾は入っておらず、2人は警察に拘留されることになる。

兄妹の罪
ポールは、ガンツ氏とバーコフ氏の妻殺害の罪で起訴される。
アンナも、共謀と教唆の罪で起訴されることになる。
フォレスターは、会えなくなる兄妹を少しの時間2人きりで過ごさせる。

隠された事実
その後の調べで、ポールとアンナの両親は、元々はシュタージとして活動していたが、ある時寝返り、インディゴ・ファイルを盗んだことで、消されたことが判明する。

ラスト
カトリンは、バラックに会いに行く。
バラックは、今後世界から裁きが下るが、自分が気にしているのはカトリンの意見だけだと語る。
カトリンは、彼は失われた歴史の一部として埋もれていくだけだと言い、卒業時に送られた時計を彼に返す。
その後、父を待っていたあの公園のベンチに座り、フォレスターと2人でホットチョコレートを飲んだ。
~つづく~

 

ひとこと

ドイツの冷戦時代に関係する事件で、歴史的な場所であるチェックポイント・チャーリーでの撮影などもあり、見ごたえある内容だった。
久々にカトリンが登場し嬉しくなる。
当初、このスピンオフ作品に対し、否定的な感想を述べていたが、徐々に面白くなってきた。メンバーに親近感がわいてきたこともあるかもしれない。