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To Leslie トゥ・レスリー (2022)

To Leslie トゥ・レスリー(字幕版)

WOWOWより抜粋

テキサス州の西部に暮らすシングルマザーのレスリー。宝くじで19万ドルの当選金を引き当て、大喜びした彼女だったが、自堕落な日々を送り、酒ですっかり金を使い果たしてしまう。6年後、彼女は息子のジェームズのもとへ転がり込むが、性懲りもなくまた酒に溺れて、息子から愛想を尽かされることに。行き場を失った彼女を見るに見かねた中年男性スウィーニーのおかげで、彼の経営するモーテルで働き口を得たレスリーは……。

以下ネタバレ注意

 

脚本家の体験に基づく

脚本を担当したライアン・ビナコ(Ryan Binaco)氏は、どこまでが事実に基づいているのかは不明だが、インタビューでは映画に登場した主人公のジェームズと同じような体験をしていると語っている。

 

ロケ地 モーテル

Carl's Motel (Facebookには撮影時の画像が紹介されています。)

 

ねたばれあらすじ

宝くじ当選者
西テキサス出身のレスリーは、かつて地元の19万ドルの宝くじに当選するが、賞金のほとんどを酒とドラッグに浪費し、自堕落な生活を送る。
6年後、お金に困ったレスリーは、疎遠になっていた19歳の息子ジェームズと再会し、禁酒を条件に同居を許可される。

アルコール依存症
レスリーは、息子が仕事にいくと、すぐにお酒を買いに行き、さらに息子や同居人のダレンのお金にも手を出してしまう。
息子は、ダレンからお金の件で相談され、さらにベッドの下に隠されたお酒の空きビンを発見し激怒する。息子は、地元の友人であるナンシーに助けを求め、レスリーはナンシーの家に身を寄せることになる。

友人にも見捨てられ
ナンシーとナンシーの恋人のダッチは、レスリーを渋々受けいれる。
しかし、地元のバーへ行ったところを、地元の友人ピートに見つかり、ピートはナンシーに報告。レスリーが帰宅すると、スーツケースが家の前に出され、レスリーはナンシーの家からも追い出されてしまう。
店の前で途方に暮れていたレスリーに、ピートが声をかけ、食事をごちそうになるが、車内でピートから襲われそうになり、逃走する。

住み込みの仕事
モーテルのオーナーのスウィーニーは、レスリーに同情し、住み込みでモーテルで働かないかと声をかける。しかし、共同オーナーのロイヤルは、子供の頃から知っているレスリーに対して冷たく接する。
レスリーは、せっかく貰った仕事にも身が入らず、微々たる収入を日々アルコールに費やしてしまう。ある日、酔った勢いで、かつての家を訪れ、住人らを驚かせる騒動を起こしてしまう。

断酒を誓う
失望したスウィーニーは、レスリーをクビにしようと考えるが、レスリーは心を入れ替えると話し、スウィーニーは引き続き彼女を雇うことにする。
レスリーは、苦しみながらも断酒を続け、真面目に仕事に取り組んでいき、スウィーニーとの友情を育んでいく。

祭での出来事
ある日、2人は地元の祭に行き、スウィーニーの家族と出会い、楽しく過ごしていた。しかし、レスリーをよく思わない地元民から絡まれ、最後にはナンシーから、レスリーは幼い息子ジェームズを捨てたとスウィーニーや大勢の前で避難されてしまう。
その夜、スウィーニーに頼まれ、レスリーはしぶしぶ宝くじ当選時のニュース映像を見る。当時の息子は、母レスリーがずっとダイナーを開きたいと言っていたと話していた。

モーテルを出る
レスリーは、モーテルでの仕事を辞めてしまう。
コインランドリーから息子ジェームズに電話し、愛しているとメッセージを残す。
馴染みのバーへ行き、若い男に声をかけられ、お酒を注文するが、どちらにも手を付けずにバーを去る。
すれ違いにスウィーニーがバーに到着し、レスリーを探すが、ピートがレスリーを侮辱したことで、殴り合いの喧嘩になる。

ダイナー
バーを出たレスリーは、モーテルの向かいにある廃墟になったアイスクリーム店で一夜を過ごす。
レスリーは、翌朝スウィーニーを起こし、アイスクリーム店を改装し、ダイナーを開きたいと話し、スウィーニーもしぶしぶながらも協力することを決める。そこで二人は初めてキスをする。

10か月後
レスリーは、スウィーニーとロイヤルの協力を得て、建物を修理し、ダイナーを完成させた。しかしオープン日に、客は一人も来なかった。
閉店間際、店にナンシーが現れる。レスリーは、ナンシーが開店を妨害したと責めたが、ナンシーはレスリーに初めて謝罪する。レスリーの転落を止めることも出来たが、そうしなかったと話す。自分やジェームズなど、レスリーを愛していた人々のもとから去ったことは今でも許していないが、お互いの苦しみを終わらせたいと語る。
そして、ナンシーはレスリーの息子を店内に招く。
レスリーは、息子に料理を振舞い、2人は泣きながら抱き合う。
そんな二人を、スウィーニーやナンシーは、笑顔で見つめていた。
~おわり~

 

ひとこと

アンドレア・ライズボローのよれよれ具合が最高だった。
はっきりと語られたシーンは無かったかと思うが、スウィーニーも何かの依存症、もしくは挫折をし、テキサスに流れ着いたという設定のよう。過去の自分とレスリーを重ね、手を差し伸べたということなのだろう。

人生どんな状況でも、やり直せると背中を押された気がした。
というのも、鑑賞した日、場を凍らせるような失言をしていた。
覆水盆に返らずということわざが、頭の中をぐるぐる回り続けていた。
今後の態度で、見直してもらうしかない。
私も頑張ります。