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ドクター・ドリトル Dolittle (2020)

ドクター・ドリトル (字幕版)

動物と話が出来る能力を持った獣医(医師)のジョン・ドリトル。
かつては、ヴィクトリア女王から動物保護区を与えられた名医であったが、冒険家の妻リリーを海難事故で亡くしたことがきっかけで、仕事を辞め、動物保護区に引きこもり、人との接触を断っていた。
ある日、猟師の叔父に育てられるが、狩りが嫌いな少年トミー・スタビンズが誤って撃ってしまったリスを救おうと、オウムのポリーに導かれるままジョンの屋敷にやってくる。

以下ネタバレあり

 

【映画ロケーション】

ドリトル先生の家:Cothay Manor & Gardens

 

 バッキンガム宮殿:ブレナム宮殿 Blenheim Palace

 

トミーが飛び降りる橋のシーン:Pont Menai Bridge

Daily Postで撮影風景が紹介されています。(キリン、首だけ!)

 

街のシーン:Kirkby Lonsdaleのマーケット・スクエア

 

 

ドリトル先生アフリカゆき (岩波少年文庫 (021))

原作は、イギリス出身の小説家ヒュー・ロフティングの児童文学シリーズ。
子供の頃、この本が大好きで、これと同じ本を持っていました。
ドリトル先生航海記」が一番好き。

 

 

映像化されたものでは、個人的にはこの作品が一番印象に残っています。
大きな貝の船に乗ってみたくて!
原作は、ぽっちゃり設定でしたが、映画ではスリムな英国紳士。

 

はじめてのアニメ化は、なんと1928年に!
白黒無声映画として作られたとウィキペディアにありました。
全世界の子供達をワクワクさせてくれる作品ですよね。

 

(ネタバレあらすじ)
愛するリリーを亡くし、世捨て人になっていたドクター・ドリトル。
誤ってリスを撃ち、怪我をさせた少年トミー・スタビンズが、オウムのポリーに導かれ、ドリトルのもとへ。
同じく、ヴィクトリア女王の使いでレディ・ローズが、女王の治療依頼のため、ドリトルのもとを訪れていた。
屋敷を含んだ動物保護区が、女王の権限で存続していたため、女王が亡くなれば屋敷を追い出されることを知り、バッキンガム宮殿へ向かうことに。

女王を診察し、女王の部屋で飼われていたタコのレオナから話を聞いたドリトルは、病気の原因が紅茶に含まれていたベラドンナの毒だと見抜く。
しかし、女王を治すには、妻リリーが探し(遭難した)エデンの樹の果実しかなく、ドリトルは、果実を探すため船を出す。
ドクター・ドリトルの助手として宮殿に忍び込んだトミーは、ドリトルについていくことを決め、吊り橋から船に飛び乗り、無理やり仲間入りを果たす。

まずは、リリーの故郷である海賊島へ向かうが、ジョンの大学時代の同級生で、当時からドリトルをライバル視する宮殿医師のブレア・マッドフライに邪魔されるが、クジラのハンフリーの助けられ、追手から逃げ切ることに。

海賊島に到着後、海賊王ラソーリの宮殿に厳重に保管されているリリーの航海日誌を盗もうとするが、すぐに捕まってしまう。
娘が死んだのはドリトルのせいだと恨むラソーリは、トラのバリーをドリトルの牢獄に入れ殺そうとするが、オウムのポリーとゴリラのチーチーが加勢、ホッキョクグマのヨシがダイナマイトで宮殿を攻撃、混乱に乗じて宮殿から逃げ出すことに成功する。
しかし、港で待ち受けていたマッドフライに日誌を奪われ、船も破壊されてしまう。

ショックを受けるドリトルに、ラソーリは娘への愛に免じて、彼を許すことにし、船を用意してくれ、再び一行はエデンの樹の果実を求める航海へ。

エデンの島へ到着するが、マッドフライに見つかり、騒ぎで眠っていたドラゴンが目覚め、ドラゴンに攻撃され、散り散りに。
マッドフライは穴に落ち、ドリトルはドラゴンに捕まってしまう。
ドリトルは、ドラゴンから話を聞き、彼女がひどい便秘で苦しんでいることに気づき、トミーや動物らと協力し、腸につまった異物を取り出すことに成功。
体調が良くなったドラゴンは、お礼にエデンの果実の場所を教えてくれた。

女王の死の直前、宮殿に戻った一行。エデンの果実の果汁を女王に飲ませ、女王はついに目覚める。
部屋の額縁に隠しておいたナナフシからの情報で、女王を殺そうとしたのが貴族院のバッジリー卿だと判明。
バッジリー卿のポケットからベラドンナの毒の瓶が見つかり、事件は解決する。

ドリトルは、再び開院し、助手のトミーとともに、多くの動物を助けることに。
(のち、一行が勲章を得ることが描かれている。) 
~終~

 

動物たちのオーディションの様子
原作ファンとして残念なのは、お馴染みのキャラクターが足りないこと。
一番はブタのガブガブ。トリュフ探しの名人で、美食家。
スズメのチープサイドなども。(ロンドンに住む都会っ子の設定。)
双頭の動物のPushmi-pullyuこと、オシツオサレツ。インパクトがありすぎるからなのかな?

 

トリビアネタ
エンディングで、勲章を授与された様子が描かれていましたが、この絵から、一行がロイヤル・ヴィクトリア勲章(騎士団勲章)を授与されたことがわかります。

 

大人にとってはベタなコメディ作品かもしれないが、ドリトル先生シリーズは、今後も読み継がれていく素晴らしい作品。
是非、観て欲しい。もちろん、子供には100%お勧め。

 

 余談ですが…(ネタバレあり)

 宮殿の医師、ブレア・マッドフライ役のマイケル・シーン
ラストで、落下した穴の底で、こうもりたちに襲われてしまうのですが

トワイライトファンとして、
「吸血鬼じゃなかったの?」とツッコませていただきました。