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サマリタン Samaritan (2022)

サマリタン

25年前、グラニット・シティの双子のスーパーヒーロー・サマリタンは、悪のネメシスとの激しい戦いの後、死亡したと言われていた。
サマリタンにあこがれる13歳のサム・クリアリーは、サマリタンはどこかで生きていると考え、日々、サマリタンらしき人物を探し続けていた。
ある日、サムがギャングに暴行を受けていると、驚異的パワーを持つ老人に助けられ、彼こそがサマリタンだと確信し、彼を追い始めるが…。

以下ネタバレあり

 

 

原作コミック

Samaritan: Veritas #1 (English Edition)

2014年にコミック化されていたブラギ・シャット(Bragi F. Schut)脚本の「サマリタン」を2019年にMGMが取得し、映画化が決定する。

 

ロケ地 Walden Building周辺

撮影は、主にアトランタ周辺で行われ、自宅近辺はAuburn Ave沿いのWalden Building周辺で撮影されている。

 

ロケ地 AL'S BOOKS

Friedman's Shoes
アルバート・キャスラーの書店。実際は靴屋さん。

 

ロケ地 古物商のシーン

古物商のシーン
店から出た男性にぶつかられるが、怒りを鎮めたジョー。しかし、抑えていた分、ドアの取っ手を破壊してしまう。

 

ストーリー

25年前
ラニット・シティの双子のスーパーヒーロー・サマリタン(善)は、ダークヒーローのネメシス(悪)と対立していた。発電所での最後の戦いで、3人は大爆発とともに亡くなったと言われているが、街の人々はサマリタンはまだ生きていると信じていた。

サム・クレアリー
13歳のサムは、貧しい母子家庭の少年。サマリタンに憧れ、生存説を信じ、日々サマリタンを探していた。
ある日、家賃不納のため、アパートを追い出されそうになり、母ティファニーの助けになりたいとギャングの仕事を請け負うが、うまくいかず、リンチを受けそうになる。
そこへ、隣の棟に住むごみ収集の仕事をする老人が現れ、超人的な力でサムを助け、サムは老人がサマリタンだと疑うようになる。

サイラス
街を仕切っていたギャングのボス、サイラスは、ネメシスを崇拝し、警察の保管所を襲撃し、ネメシスのハンマーを発見。我こそがメネシスだと宣言し、メネシスの再来をきっかけに、街では暴動が多発するようになる。

ジョー・スミス
サムは、老人がサマリタンだと信じ、証拠の品を探そうと、老人の家に忍び込む。ジョー・スミスという名前と判明し、家にあったサマリタンに関するファイルを盗むが、すぐに見つかってしまう。
サムを助けたジョーに倒されたギャングらが、復讐しようと、ジョーを車で引き殺そうとするが、ジョーは奇跡的な回復力を見せ、サムを驚かせる。自宅に戻ったジョーは、高熱が出た体を冷やし、体力を回復させていた。
ジョーは否定するが、サムはジョーがサマリタンだと確信する。

サマリタンの再来
ギャングらは、ジョーが生きていることを知り、ジョーを追うことに。
偶然居合わせた少女の目の前で、ジョーはギャングらを倒し、さらに爆弾から少女を救うために、大勢の目の前でパワーを使ってしまう。
その場にいた人々が撮った映像がニュースで流れ、ジョーに助けられた少女がインタビューを受け、サマリタンの再来ではと騒ぎになる。

サイラスvsジョー・スミス
サイラスも、ジョーがサマリタンだと考え、ジョーの自宅を襲撃するが、ジョーはおらず、彼と親しいサムを誘拐し、おびき出すことにする。サムの母からサムが誘拐されたと聞かされたジョーは、サムを助けるためサイラスのもとへ向かう。
ジョーは、サイラスの部下たちを次々に倒していくが、実は、ジョーはサマリタンではなく、ネメシスだと判明。サマリタンと闘い、彼らから影響を受け、生き残ったジョーは改心していたのだった。
ジョーは、サイラスを倒し、サムを救出。インタビューを受けたサムは、ジョーがネメシスだと知っていたが、「サマリタンは生きている。」と語り、人々に希望を与える。

~おわり~

 

感想

シルヴェスタ・スタローンが今さらスーパー・ヒーロー?と思ったが、役柄に合ったキャスティングだった。
サイラスのアジトはセットだったが、その他はアトランタのさびれた地区で上手く撮影されていた。ロケ地(探し)好きとしては大満足。
少年サムを演じたジャヴォン・“ワナ”・ウォルトンの、サマリタンを信じるキラキラな瞳に心があらわれる。
個人的には、いい塩梅のスーパーヒーロー作品だった。過激すぎず、マーベル過ぎず、ストーリーもわかりやすく、年代を問わない。イチオシではないが、万人にお勧めできます。