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オストラ -歌声を届けて- Jak zostac gwiazda Fierce(2020)

Netflixあらすじ紹介文
人気のオーディション番組に出演したティーンエイジャーが、素晴らしい歌声で一躍有名に。だが、彼女が本当に求めていたのは、番組審査員長である父親の愛だった。

以下ネタバレあり

 

主人公オストラ(マルタ)を演じるのは、ポーランドのTHE VOICEに出場し、Justyna Steczkowskaがコーチとなり、決勝に進むが、惜しくも2位になったKatarzyna Sawczuk。歌手としても女優としても活躍中。

 

(あらすじ)
マルタの父は、母を捨て田舎を飛び出し、現在は歌手として成功しているOlo Zawistowski(オロ)。そのオロが、音楽番組のオーディションで、マルタの住む町にやってくることになる。
オーディション会場は、奇遇にも母が勤める学校だった。

大勢がオロを取り囲む中、母はオロに覚えているか尋ねるが、オロは「知らない」と冷たく答え、去っていく。
頭に来たマルタは、審査席に座るオロに対し、悪態をつき、水をぶっかけて立ち去る。
しかし、その様子がSNSで拡散され話題になり、番組側はマルタを出場させることに決める。

会場のホテルで、母娘と再会するオロ。
オロは、金目当てだと思い、「いくら必要なんだ?」と言い出し、ショックを受ける母に代わり、マルタがオロを部屋から追い出す。

 

アメリカン・アイドル等の有名なオーディション番組のように3人の審査員のうち、2人から合格を勝ち取れば、次に進める番組設定。
オロは最初からマルタ(オストラ)に背を向け、彼と付き合っているエヴァ(Ewa Dykty :SNSの女王)も不合格のボタンを押すが、審査員のウルズラが、救済ボタンを押し、無事次に進めることになる。

歌の実力もあり、カリスマ的魅力があるマルタ(オストラ)は、話題のニュースターとなり、マスコミからも注目されるようになる。
マルタは浮足立ち、番組に出場している仲間とばかりつるみ、支えてくれた親友に冷たくなっていく…。

 

 後半は、
・主人公の有頂天ぶり
(注目を浴び、自信過剰になり、インスタ命に。親友を邪険に扱う。)
・父親であるオロの娘への感情の変化
(反抗的な態度で挑む嫌な若造→才能を認める→過去の自分と重なる)
・邪魔が入る:オロの恋人で審査員のひとりエヴァ(悪役)が、オロの秘密を知り、即プロデューサーへ報告。
・視聴率だけの番組サイド オロの秘密を番組内で暴露。主人公は敗退。

と、王道の起承転結を経てのエンディングを迎える。

 

 

右端の審査員は、本人役で出演したポーランドの有名なジャズ歌手兼女優のUrszula Dudziak。代表曲は、“Papaya”。

 実際に、ポーランド版のTHE VOICEで審査員をしています。

ラストでは、エヴァやプロデューサーの残念な未来の様子が紹介されています。きちんとスカッと出来るようなシーンもあって、ベタだけれど、とても楽しめた作品でした。